Dear マザー

読者投稿:ローンなしの小屋、教室で農業、コミュニティー菜園など。

 

翻訳:浅野 綾子

 

ストア主義的、希望の光

2017年6/7月号掲載のハンク・ウィルの記事「希望の光を見つけること」、興味を持って読みました。私は大学レベルの哲学のクラスを教えており、ハンクの言うことは本当のことだとかねてから思っていました。希望のうちに物事を考えることができるなら、事態が大変なことになった時でも、窮地に長く苦しむことはなくなります。

 一番良いのは、古き哲学が教えるやり方へと戻ること - ストア哲学です。ストア哲学は、何を変えることができ、何を変えることができないのかを知ることが必要だと教えます。ハンクの語ったような広範囲に及ぶ破滅的な山林火災は、どんな人間の力をもってしても及びません。これ以上ない完膚なきまでの喪失に直面しても、私たち1人1人にはまだ変えることができるものが1つ残っています。それは私たちの心の置きどころ。光の方を向くことを忘れなければ、人生の最悪の局面が私たちに投げかけるものを越えることができるのです。

 特に私のような哲学・倫理学者にとって、山林火災の後、窮地に立たされた人たちを助けるために互いの違いが脇に置かれたことは、心温まることでした。

アンドリュー・ポーター

 

ローンのない冒険 

ウエストバージニア州の森に小さな家を建て、自営農園を始めました。小さな家は、建て始めてから完成まで1年かかり、その半分は週末だけ作業をしてニュージャージーとウエストバージニアを往復する日々でした。2016年8月、引越して家と自営農園を完成させることを決意。私たちはローンは組まず、庭を持ち、果樹を植え、ヤギと鶏を飼っています。もうすぐもっと動物を増やす予定です。近所の人が、1999年以降のマザーアースニューズをくれました。マザーを手放せない!とどうしても言いたくて。本当に助かっています。新しい冒険で、たくさんのことを学んでいます。

ディーナ・カリガン

ウエストバージニア州デルレイ

 

命のつながりの中で与えること

戦没者追悼記念日の週末、神が与えた豊かな恵みに感謝しながら、1人この場に座っています。マザーを開いて読んだハンク・ウィルの記事(「希望の光を見つけること」:2017年6/7月号)、心の琴線に触れました。人が人へと与え、神の愛を分かち合うということが本当に存在するということ、その証言をして下さって本当にありがとう。善良な人たちは惜しみなく与えるのだということを思い出させてくれたことに感謝の気持ちです。

シルビア・ブロフィ

ジョージア州ローム

 

マザーで教える

素晴らしい雑誌をありがとうとただ言いたくて!最近、ミシシッピー・ファーム・ビューローによるアグリカルチャー・イン・ザ・クラスルーム [Agriculture in the Classroom(仮称:教室で農):米国農務省と、教室で農の全米団体による草の根プロジェクト。社会経済における農の役割の認識向上を助ける目的で行われている] で、最優秀教師に選ばれました。マザーアースニューズによる所が大きいです。生徒たちと一緒に試す多くのアイデアの源として活用しています。生徒たちは、従来の教室設定から抜け出して自然へ帰ることを心の底から楽しんでいます。農は、生徒たちが以前には考えたこともなかった多くの新しい進路を切り拓いてもいます。ありがとう。これからも素晴らしい雑誌を作り続けて下さい!

アンヘル・ピルシャー

ミシシッピー州バイハリア

 

復興への願い

2017年6/7月号のハンク・ウィルの記事「希望の光を見つけること」をありがとう。3月の山林火災は、アシュランドやイングルウッド、プロテクション、コールドウォーターという、住まい近隣のカンザス州の地域に大きな衝撃を与えました。以来、干し草と補給物資を積み込んだ荷台が次々とクラーク郡を目指して町を走るのを見続けています。見知らぬ他人を思いやる心の寛さ、本当に頭が下がる思いです。

 私は、近隣のカイオワ郡に住んでいます。郡内のグリーンズバーグの町は、2007年にEF5のトルネード [EF5は竜巻の規模を表すEFスケールの最高ランク] に襲われました。至る所に溢れる隣人たちの思いやりは、暗黒に包まれていた時、私たちの小さな町を救ってくれました。

 今年5月4日、私たちの町がトルネードの追悼記念式典をした時、スターズ・オブ・ホープ [Stars of Hope:災害援助と地域のアートプロジェクト] が、式典を小中学生でいっぱいにするために戻ってきました。災害の影響を受けた地域に持って行く木製の星に、生徒たちが励ましと思いやりのメッセージを描きました。

 5月5日、グリーンズバーグ出身の私たち3人は、アーカンソーから1名、ニューヨークから1名、やって来たボランティアと共に、バンに星を積み込んでアシュランドへ車で向かいました。家を失った人たちに出会い、話に耳を傾け、共に涙しました。被害を受けた人たちは1人ぼっちではないこと、災害の後にも希望があるのだということを、隣人として伝えました。獣医宅や、ジャイルズ・ランチ (Giles Ranch) にも寄って、ダウンタウンをカラフルな星で飾りつけてきました。ジャイルズ・ランチは、家畜も人も大規模な被害を受けた所 [ジャイルズランチは牛の放牧場。約3万エーカー(1万2千ヘクタール強)の敷地を有するが、この山林火災でほとんどが焼けた。子牛を含め1000頭近くの牛が焼け死んだ]。修復と復興がなされるまでの間、こうした数々の家庭のことを、私たちは思い続けるでしょう。

 トルネードが10年前にグリーンズバーグを襲ったとき、周辺地域の住民が救助に集まってくれました。心の底からの感謝、どうやって伝えたらよいのだろう?そんな思いで、機会ある毎に恩送りをしているのです。全てを失うどん底とはどういうことか。それを知る子供たちのアートが、誰かの心を明るくしてくれることを願って。

 干し草トラックの尽力、ありがとう。あなたの行動が絶望の淵にある魂にどれ程の光をもたらしたか、きっとあなたは知る由もないでしょう。

ミア・コベリア・フレーナー

カンザス州グリーンズバーグ

 

コミュニティーを育む

2016年12月/2017年1月号の「コミュニティー菜園プロジェクト」の記事、楽しみました。カンザス州ワミーゴに同じようなコミュニティー菜園があります。ボランティアのメンバーが収穫物を利用したり、地域の団体と分け合ったりします。私たちは10年間、この菜園を育ててきました。昨年は、助成金を遣って温室を建てました。地域のバプティスト教会が使わせてくれる2エーカー(0.8ヘクタール強)を使い、水は市が無償で使わせてくれるんです!ハーブや野菜、ベリー、ぶどうの果樹を育てています。州間高速道路70を下るなら、トピカの西40マイル(64km強)に私たちの菜園があります。お立ち寄り下さい。喜んで案内します。これからも発展し続けて下さい!

マイケル・マッキー

カンザス州ワミーゴ


肥料論を吹き飛ばす

堆肥作り上級者クラスの講師として、堆肥作りのいろいろな方法と結果、いつも楽しく読んでいます。2017年4/5月号の「ベストな有機肥料」は、肥料の様々な種類について最も簡潔に説明したものの1つですね。付録のチャートはこれまたスゴイ。次の授業は、万能有機肥料としての堆肥についてのチャートが示すものについて扱う予定です。スライドの締めくくりは「母さん(マザー)に聞いてみよう!」タイムリーな情報をありがとう。

メラニー・ファイルズ&リック・ローマン

ウエストバージニア州マーティンスバーグ

 

元気になるフェア

妻と3人の下の娘と一緒に、テキサス州ベルトンのマザーアースニューズフェアに今年も行ってきました。土曜は終日、日曜の午前中もほとんどフェアで過ごしました。売店の人たちが何人か、私の名前を聞いて昨年来たことを思い出してくれて、元気になりました。

 それと、ライブストック・コンサーバンシー [The Livestock Conservancy:絶滅の危機に瀕した家畜動物や鶏を保護する活動をしている団体] のアリソン・マーティンが、「伝統的な豚の餌」の講演をする前に、私の所に来て長時間滞在して行きました。私は2、3頭のタムワース種の豚を育てており、他の品種と交配していない純血種を見つけるのがいかに大変かについて話し合いました。家族はフェアの週末を楽しみ、ベルトンでのフェア開催を決めてくれて本当に良かったと私たちは思っています。2、3年のうちにベンシルバニア州のフェアにも行く予定なので、フェア開催地を見て回ることができるでしょう。

本当にありがとう!

ボビー・バフ

テキサス州ホンド

 

愛をこめて建てる

夫が私に質問。「今年のバレンタイン、どんなジュエリーが欲しい?」何と言ってもマザーアースニューズにあるような物置小屋がいいわと私。そんな経緯で、多くのバックナンバー(全部とってあります!)からアイデアを集め、独自のプランを立てました。他のものを建てた時の残りの資材、友達からもらった古い窓、自分たちの農園から切ってきた木を使いました。完成させるのに2か月分の週末を費やしました。庭や鉢植え作業の必要な諸々に、頼りになる場所ができてとても嬉しいです。来春は、数多くある菜園と花園に苗を植えるつもりです。インピレーションをくれたことに大感謝!

ジャニー&トリスタン・ラインベリー

ケンタッキー州ネボ

 

ゼラニウムの旅

5年前、母がゼラニウムの鉢を買い、夏の間とてもきれいに咲いていました。その前は秋に霜枯れすると花を捨ててしまうようなことをよくしていましたが、そうではなく、ゼラニウムをサンルームに持って行くことに決めました。持って行ったところ、冬の間中ずっと美しいピンクの花をつけていました。そのゼラニウム、今は5年になり、友だちへのプレゼントとして何度か枝を切ってポットに挿し木をしました。家の表に面したべランダに置くと、毎年家の区画で一番早くに花を咲かせます。昨年は、数えたら41個の房が一斉に花開いたんですよ!

ロバート・ロックレアー

バージニア州ローズランド

 

庭というセラピー

マザーのお願いごとリスト(2017年6/7月号)に、これなら確実間違いなしの道具話について読者への投稿希望がありました。そこで、私が何度も何度も手を伸ばしてしまう道具は何かと考えました。父の鍬です。父が生きていたら100才になるでしょうし、父もこの鍬をいつも手にしただろうと思います。父は農業をしたかったのですが、時は1960年代の終わり、5エーカー(2ヘクタール強)に5人の子供、フルタイム農業は選択肢になかったのです。父は工場で終日働き、夜と週末に農業をすることで我慢しました。毎日疲れていらいらしながら帰宅することが多かったです。ほとんどものを言わず、ただ静かに道具小屋に行き、鍬をつかんで菜園へ。菜園に近づくにつれて、立ち止まった歩みをまた進めるのも楽になっていました。0.5エーカー(0.2ヘクタール強)の菜園によく行っては、湿った土と新鮮な空気を吸い、鍬で耕し始めました。鍬を土に入れた後は、ほとんど顔を上げることなく、熱心に働いていました。1時間もすると、母は網戸を開けて大声を出したものです。「夕飯よ!」父は手を止め、もう一度きれいな空気を吸い、道具小屋へ。そこで汚れを鍬から落としてやさしく元へ戻すと、穏やかな、感謝に満ちた心で、夕飯のテーブルへと向かったのです。

マリー・ウエストファル

アーカンソー州フォート・スミス

 

アメリカギニア豚

2016年12月/2017年1月号のハンク・ウィルの記事「ただ希望を選ぶのみ」を丁度読み返したところです。私たちは、オレゴン州ウィルソンビル付近にある5エーカー(2ヘクタール強)の小さな多目的農場に住んでいます。ここ1年アメリカギニア豚を飼育した経験を皆さんにお話させて下さい。2016年の1月に、7週目になる2頭の繁殖前の雌豚を買いました。育てやすく、人なつこい性格は、私たちを楽しませてくれました。餌やりは、季節の畑の収穫物や、ピッグ・チョー [pig chow:豚用バランス栄養餌] にアルファルファのペレット、生草です。1才になった時、この雌豚を動く食肉処理と呼んでいました。2頭の「娘」たち、それぞれ88ボンド(40㎏弱)と100ポンド(45㎏強)の肉をつるしていたんですよ。飼育方法に間違いはないか不安でしたが、全て上手くいきました。肉質にも満足しています。

ジャン・ベッカー

オレゴン州ウィルソンビル

 

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Dear MOTHER August/September 2017

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August/September 2017