自然環境におけるプラスチックの残存性についての長期の調査により、私たちはプラスチックを再利用するか、できるだけ使用を避けるかしなければならないことが非常に明らかになっています。そして、いろいろと転換は簡単です。台所でガラスと陶磁製容器はプラスチックの使用を減らすだけでなく、ビスフェノールA (BPA) とフタル酸エステルに曝されるのを最小限にします。そして食物で着色されにくいです。特に私が料理するのが好きなカレーで。
金属と木製の台所器具はプラスチック製のものより長持ちします。プラスチックのラップは残念ながら取り換えにくいです。ラップほど軽量でしなやかな素材はほとんどなく、ましてや冷蔵庫内や調理台での乾燥から食品を守るのに十分なほど不浸透性のものもありません。
この問題を解決するために、多くの人が蜜蝋混合物に浸した布のラップに注意を向けました。蜜蝋混合物のおかげで布は皿にくっつくのに十分なほど粘着性があると同時に、しなやかなままです。蜜蝋で覆うと洗うのも容易になります。というのはソースや汁気の多い食品が布に浸み込めないからです。(MOTHER EARTH NEWS Storeから既製の蜜蝋ラップを買うこともできます。)
ただ蜜蝋ラップを作るにはコツがあります。蜜蝋だけでは、室温で脆すぎて目的に合わないし、それほど粘着性がありません。しなやかさのためには油、よくくっつけるには樹脂を加える必要があります。
ホホバオイルとココナツオイルはよく選ばれ、確実に確保できます。コーパルと松の樹脂は頻繁にレシピに現れますが、必ずしも他の樹脂よりよく混ざる訳ではないが、たとえば乳香よりはるかに高価でも希少でもないからです。
見つけられる限り多くの自家製蜜蝋ラップのレシピを読んだ後、二つの混合物を試しました。一つはコーパル樹脂、もう一つは松の樹脂を使い、両方にホホバオイル使うことにしました。ココナツオイルは高くないがにおいが好きでないし、それを使ったラップは触れたもの皆に、わずかな脂っぽい皮膜を残す傾向があると読んで知っています。
コーパル樹脂のラップは冷たい時、松の樹脂のラップより粘着性があるのを発見しました。両方のレシピとも手の暖かさで簡単に形作られるラップになりました。そして冷たい水できれいにすすぐことができました。
材料と用意するもの
- 料理用鍋
- 耐熱ガラスボウル 鍋の上に合うもの
- 木製スプーン
- 新しい幅広の絵筆
- 天板
- 硫酸紙
- 有機木綿布 ピンキング鋏で切り分けておく
蜜蝋混合物の材料に加えて、二層煮沸器とできたての蜜蝋ラップを冷やす場所が要ります。清潔な台所用具と皿(ただし、お気に入りではない)を使います。蜜蝋と樹脂は触れたものから完全に取り除くことはほとんど不可能です。私はボウルと木製スプーンを地域のリサイクルショップから2、3ドルで手に入れました。
有機木綿布は余分な出費のようにみえるかも知れませんが、従来の方式で育てられた綿は、多量に殺虫剤が添加されています。そう、私は食品のそばに近づけたくないのです。キルティング木綿は申し分のない重さで、莫大な範囲の色と柄の中から入手できます。高度に精製された蜜蝋を使わない限り、ラップは黄色みを帯びることを覚えておいてください。布地の端をぎざぎざに切るとほつれにくいでしょう。
私は45×60cmの食パン用ラップから最小のミキシングボウルに合う小さい25cm平方まで、いろんな種類のラップを作りました。布地を試して、どんな大きさがあなたがラップしたい食品や皿に最も役立つかを見てください。
コーパル樹脂ラップ
ここで述べる分量で、いろいろな大きさに切ったおよそ2ヤード (1.8m) の布地 [米国では通常112cm幅] を覆うことができます。蜜蝋2、コーパル樹脂とホホバオイル各1の比率を固持する限り、レシピを拡大縮小できます。
- 粒状の蜜蝋 大さじ8
- コーパル樹脂 大さじ4
- ホホバオイル 大さじ4
松の樹脂のラップ
ここで述べる分量は、いろいろな大きさに切ったおよそ2ヤード (1.8m) の布地を覆うことができます。蜜蝋と、松の樹脂各4とホホバオイル1の比率を固持する限り、レシピを拡大縮小できます。
- 粒状の蜜蝋 大さじ8
- 粉末の松の樹脂 大さじ8
- ホホバオイル 大さじ2
蜜蝋ラップの作り方
鍋とボウルで二層煮沸器を用意します。ボウルの底のちょうど下まで鍋に水を入れ、沸騰直前まで沸かします。ボウルに粒状の蜜蝋、樹脂とオイルを注ぎます。私は約20分で完全に溶ける粉末の松の樹脂を使いました。
私が買ったコーパル樹脂は塊になって、完全に溶けるまで2時間近くかかりました。時々かき混ぜて材料を混ぜ合わせます。
蝋と樹脂が溶けている間に天板に硫酸紙を並べ、オーブンを150℃に予熱します。ラップを冷ます場所を用意します。出来たては滴らないが、冷めるまでに平らな表面にくっつきます。だから吊るすのが一番いいです。私は台所の上の戸棚の間に小さい物干し綱を張りました。
天板の上に布地をきちんと並べます。そして蝋の混合物が完全に溶けている時、絵筆を使って布地の上に均等に塗ります。少し厚かったり薄かったりする箇所があるのは大丈夫ですが、ひどく滴がたれ部分や完全にむきだしの部分がないようにします。
天板を約1分オーブンにいれて布地に蝋を溶かし込みます。天板を出す時、必要なら刷毛を使って素早く滑らかにならします。しかし冷えてくっつく前にラップを硫酸紙から剥がさなければいけません。
各ラップを冷やすために吊るします。冷えたら保管のためたたむか、食品を包むのに使うことができます。
余分な蜜蝋混合物は小さい流し型に注いで取っておくか、ボウルに入れたままにして後で溶かし直せます。
Reusable Food Wraps
Story and photos by Caitlin Wilson | August/September 2019
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