裏庭の植物で天然草木染をする

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左から: イラクサ(媒染)、イラクサ(非媒染)、 アキノキリンソウ(媒染)、 アキノキリンソウ(非媒染)、タマネギ(非媒染)、タマネギ、クログルミ 。Photo by Susan Verberg.

あなたは、染色は経験を積んだ人々に残されたやりがいのあることだと思っているかもしれませんが、やり方次第で簡単にも複雑にもなりえます。あなたが特定の色合いを複製したいなら、私のやり方は適切ではないです。しかし、色が付いただけで幸せなら普通の裏庭から多くの色を収穫できます。

 私は天然繊維が好きです。だから木綿、亜麻布、羊毛を使います。植物性繊維と動物性繊維は、同じには色がつかないことを覚えておいてください。木綿、亜麻布と他の植物性繊維はセルロースでできていて、かなり染まりにくいです。羊毛のような動物性繊維はタンパク質でできていて、比較的染まりやすいです。植物性、動物性どちらの繊維も「媒染」という工程を経て繊維と染料をよく結びつけるために、少し手助けが必要です。

 

媒染剤の重要性

 繊維には染料がたいして付きません。そこで染料が付く場所を与えるために、布地と染料両方がぴったり付く何か ― 媒染剤を加えなければなりません。木綿や亜麻布のような植物性繊維は金属媒染剤の前にタンニン媒染剤が要ります。(例外はクロクルミで、媒染剤の助けは必要ない。)羊毛のような動物性繊維は金属媒染剤で十分です。

媒染剤なしで羊毛を染めることはできますが、色は鮮やかにならないでしょう。羊毛を染めるならタンニン媒染剤の項はスキップして、金属媒染剤の項から読み進めてください。

 タンニン媒染剤。タンニン媒染剤の2つの良い天然原料は、ウルシとルバーブの葉です。なぜならルバーブは春に容易に手に入るし、ウルシは夏と秋に簡単に見つかるからです。この2つの植物は天然タンニン媒染剤の3シーズンにわたる良い原料です。乾燥した繊維の1ポンド[450g]につき4ポンド[1.8Kg]の葉を使います。繊維をステンレスの鍋に入れ、糸が完全に沈むほど十分蒸留水を注ぎます。そして糸を取り出します。鍋にウルシかルバーブの葉を入れ(完全に沈めるのに必要なら、もっと蒸留水を加える)、1時間加熱します。それから葉を取り出して濡れた繊維を鍋に戻します。そして1、2時間つけた後取り出します。次に金属媒染する必要があります。

 金属媒染剤。良い金属媒染剤は硫酸アルミニウムで普通「ミョウバン」と言います。かなり安くて、たいがいの食料品店の香辛料売り場で見つけられます。乾いた羊毛の重さの10%のミョウバンを量ります。上等な絹、木綿や亜麻布は乾燥重量の20%までです。(羊毛については、ミョウバンが多すぎると繊維をいため、触った感触がざらざらするのを覚えておいてください。)繊維を完全に沈めるために鍋に十分蒸留水を加えます。繊維を取り出して脇に置きます。それから適切な量のミョウバンを水に加え沸騰させ、火を止めます。濡れた糸を鍋に入れ約1時間つけておきます。これが溶けて十分冷める時間を糸と媒染剤に与え、そこであなたは糸を絞って次の段階:染料槽に行けます。

 

染料槽を作る

 染料槽を作るには、選んだ植物(「裏庭の染料植物」をご参照)をステンレスの鍋に入れ、かぶるくらいの蒸留水を注ぎます。植物材料を小さく切ると色を煎じだす工程を助けます。槽を約1時間沸かします。この間植物材料が色を水に分け与えるでしょう。火を止めて染料槽を冷まします。植物材料を濾しとって、媒染した糸を染料槽に加えます。槽を漉すのにコランダーを使ったなら、植物で一杯のコランダーを繊維の上に置いて、沈めるのに役立てることができます。染料槽を一晩そのままにしておきましょう。次の日、手袋をして冷たい水で染めた糸をすすぎます。糸を日に当てて完全に乾かしてから石鹸で洗います。

 ほとんどの繊維は染料槽に長く浸けておくことで効果を得られます。アキノキリンソウの場合、花は効力のある染料で、さえた黄色を分け与えるでしょう ― 普通15分が最適な時間です。布地や糸をアキノキリンソウの染料槽に長く浸けておけばおくほど、色は濃くなるでしょう。しかしある点で、アキノキリンソウの茎と小さな葉(茶色に染める)は、黄色を暗くするでしょう。黄色い玉ねぎの皮で染める時、オレンジをよりいっそう茶色に濃くするため布地を一晩つけておけます。クロクルミは強力な染料で初心者向きです。

 私は植物繊維と動物繊維を染めてきて、とても変化にとんだ結果を得ました。天然染めは自然に起きる結果を生むことができます!たとえばクロクルミで濃い茶色に染めたかった亜麻布の服は、代わりに美しい黄銅色になりました。染色は自然と化学が働いているのを見るそんな美しい方法です — 繊維の性質が作る違い;少しの金属媒染剤が作る違い;ある染料は熱狂的に染み込むが、他は一晩つけておく必要が有るというように。天然染めは疑いなくすばらしい冒険です。

スーザン・バーバーグ (Susan Verberg)

ニューヨーク州イサカ

翻訳:金広 まさみ

 

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How to Make Homemade Natural Dyes

By Susan Verberg |  August/September 2017