オフグリッドしてみた。ホス・ボイドとケレナ・リースと共に。 翻訳・校正:沓名 輝政
電力会社の電線を断ち切る方法について、読者の質問や疑問に答えるシリーズへようこそ。ホス・ボイドは TeraVolt Energy の創設者、社長兼CEO。ケレーナ・リースは独立系エンジニア。彼らは太陽光発電とエネルギー貯蔵の専門家として知られている。TeraVolt Energy についての詳細はhttp://TVNRG.com。
夫と私は2012年からオフグリッドで暮らしています。バッテリー・バックアップ・システムに関するアドバイス(2023年6月/7月号のオフグリッドで行こう「オフグリッド、系統連系、バッテリー・バックアップ・システム」をご参照)についてですが、停電時に稼働し続けたいのであれば、系統連系システムをアイランド型(独立した状態)* にしなければならないことがわかりました。というのも、送電網が停止すると、電力会社は送電線の作業員を守るためにすべてを停止してしまうからです。
近所の人たちはソーラーパネルとバッテリーを設置していますが、停電時には電力を失います。オフグリッドは完璧ではないし、複雑になることもあります。例えば、我が家の発電機はプロパンで稼働しています。自営農地にあるもの以外に頼るものがないため、バックアップ・システムを構築しています。
トリー
ニューハンプシャー州
マザーアースニューズの「オフグリッドしてみた」コラムにお問い合わせいただき、ありがとうございました。ケレナと私は、読者の実体験を聞きたいと思っていました。読者にとって非常に重要な2つの問題を指摘していただきました。 系統連系型太陽光発電システムは、停電時には設計上シャットダウンすること、そしてオフグリッド化はライフスタイルの大きな変化ですが、やりがいのあるものであること。
あなたの経験は、オフグリッドを計画している人への警鐘です。そして、バックアップとして発電機を設置したことは賢明です。その発電機は私たちがバックアップのバックアップとして常に推奨しているものです。発電機が頻繁に作動し、作動し続けるようであれば、システムにソーラーパネルとバッテリーがもっと必要かもしれないというサインであり、それはつまり、大金を費やすことを意味します。また、発電機は、日照不足で長期の運転を要するかもしれないため、長期間の連続運転に耐えられるものでなければなりません。
昔のカウボーイの言葉を借りれば「この会社と契約する前に、教えてくれなかったことがたくさんある!」。初めてオフグリッドを始めるとき、多くの人がそう考える。だからこそ私たちはここにいるのです。そのような疑問に答えるお手伝いをするために。
— ホス・ボイド
トリー、あなたとご主人がオフグリッドで生活し、マザーアースニューズを通して学び続けていることをとてもうれしく思います。どんなライフスタイルを選んでも、不完全なことはあるものです。私にとっては、障害や挑戦がそれだけの価値があったと言える限り、正しいことをしているのだと思います。それがあなたやあなたの隣人にも当てはまることを願っています!良い人生を送れますように。
— ケレナ・リース
*アイランドモード(独立した状態)が可能なエネルギー・システムは、送電網から供給される電力の低下を検知し、システムが自動的に送電網から切り離されます。アイランドモードでは、送電網が故障しても太陽電池システムは発電を続けます。
* 和訳全文は1年おきに発行される和訳電子版のバックナンバーでお楽しみください
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