表を2目、裏目を2目で編んで、この丈夫な肩掛けポーチで何年もお買い物。
文:メリッサ・リープマン(Melissa Leapman)
翻訳校正:沓名 輝政
道具と材料
- ヘンプ100%のミディアムウェイトの4番手ヤーン(1本約99g、200m)
- 丸編み針、米国サイズ6(4mm)、またはゲージをとるのに必要なサイズ、長さ60cm
- ステッチマーカー・・・1本
- ステッチホルダー・・・2個
ファーマーズ・マーケットや家庭菜園で収穫した野菜を持ち運ぶのに最適な、再利用可能なハンドメイドのバッグ。写真のバッグは、ノースカロライナに本社を置くアメリカの Universal Yarn 社のジャワヤーン、#106デザートローズ色を3玉使って作った。ヘンプ、リネン、コットン100%のミディアムウエイトのウーステッドヤーンでも代用できるが、最初にゲージを確認すること。ヘンプ糸は持続可能なだけでなく、特に丈夫で強いため、ショッピングバッグに適している。
出来上がりのサイズは直径23cm、高さ30cm(ストラップは含まず)。
ショッピング・バッグを編むのにかかる時間は約29時間。バッグの底は平らに編む。編み目は丸い底の縁から上向きにする。
引き返し編み(W&T:編み目に糸を巻いて Wrap、編地をひっくり返す Turn)は、作業糸を手前に持ってきて、次の縫い目を右の針にかけ、作業糸を奥に移動させ、右の針から左の針に縫い目を戻し、作業糸を手前に持ってきて引き返す。
ゲージ
2本の糸をつないだガーター編みで、19目36段=10cm、伏せ止め。
1本の糸を使った透かし編みでは、18目20段=10cm、伏せ止め。
ガーター編みの平編み(往復編み)
1段目:表編み。
模様編みの段: 1段目と同じ。
ガーター編みの輪編み
1段目、表目:表編み(K)引き返す。
2段目:裏編みする(P)。
1段目と2段目を繰り返す。
透かし模様(2の倍数目)
1段目、表目: 毛糸をかけ、裏目の二目一度(P2tog)。繰り返す。
2段目:毛糸をかけ、左上二目一度(K2tog)。繰り返す。
1段目と2段目を繰り返す。
バッグの底
2本の糸を合わせて21目編む。
短い段を始める:
1段目、表目: K3、W&T。
2段目:K3、ひっくり返す。
3段目:K6、W&T。
4段目:K6、ひっくり返す。
5段目:K9、W&T。
6段目: K9、ひっくり返す。
7段目:K12、W&T。
8段目:K12、ひっくり返す。
9段目: K15、W&T。
10段目:K15、ひっくり返す。
11段目:K18、W&T。
12段目:K18、ひっくり返す。
13、14段目:表編みする。
すべての短い段をさらに19回繰り返す。
伏せ目。
作り目(編み始め)の端を伏せ目(編み終わり)の端に縫い付け、輪を作る。
バッグ本体
右側を向き、2本の糸を揃えて、バッグの底の丸い部分を120目編む。
編み始めの目印を置く。
ガーター編みを始め、11/2インチまで均等に編む。
糸を1本切り、6インチ残し、1本の糸だけで透かし模様を編み始める。
裏側の縁の始まりから約12インチになるまで均等に縫う。
ショルダーストラップ用に分ける
最初の30目は決められた通りに縫い、ホルダーにかける。次の30目はゆるく伏せ目にし、次の30目は決められた通りに縫い、ホルダーにかける。次の30目はゆるく伏せ目にする。
30目の表目で、ホルダーを手前にして、K2tog、K26、K2tog-28目が残る。ひっくり返す。
次の段、裏目: K2tog、2目残して表編みし、K2tog-26目残る。
次の段: 前の段と同じように24目残す。
次の段、裏目:表編みする。
次の段: K2tog、残り2目まで編み、K2togで終了。22目残す。
最後の2段を5回繰り返す。12目残す。
このショルダーストラップの長さが約30cmになるまで、ガーター編みで1段ごとに編み続ける。
伏せ目。
2本目の肩掛けも同様に編む。
仕上げ
ショルダーストラップの端を縫い合わせる。毛糸の終わり目を伏せ止めする。
メリッサ・リープマン(Melissa Leapman)はアメリカのかぎ針編みとニットのデザイナーで、大手毛糸会社のデザインを手がけている。ベストセラーとなったニットやかぎ針編みの本の著者でもある。このプロジェクトは彼女の最新刊『InstaKnits』からの抜粋
* 和訳全文は1年おきに発行される和訳電子版のバックナンバーでお楽しみください
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