簡単に低コストで作るバイオガス分解装置

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貯水タンクを再利用すれば、クリーンな調理用ガスを無限に供給できる。

 

 

文:ケニー・クーガン(Kenny Coogan)

写真:T.H.とエナス・カルヘイン(T.H. and Enas Culhane)

翻訳校正:沓名 輝政

 

北米の平均的な家庭では、食料の半分が廃棄され、そのほとんどが埋立地に捨てられる。メタンガスはゴミの層の中に入り込み、メタン生成菌に食い尽くされる。しかし、先週のぐったりしたレタスや腐敗したパスタを捨てることで、私たちは食品に含まれるエネルギー生産の可能性を無駄にしている。

 メタン、二酸化炭素、そしてごく一部の他のガスの混合物であるバイオガスは、クリーンな燃焼燃料と考えられている。生ゴミ、使い終わった花、脂肪、動物の排泄物、庭の生ゴミなど、有機物を入れた5ガロン(19L)のバケツから、調理用の火を約2時間維持するのに十分なガスが得られる。ここで説明するシステムでは、1日に5ガロンのバケツ1杯の有機廃棄物を受け入れるので、多くの家庭のニーズを満たすことができる。また、原料5ガロンにつき約5ガロンの液体肥料を生産することができる。メタンガスを発電機に通すと、バッテリーを充電するための電力を45分から60分得ることができる。

 

低コストの特徴

 最も単純なバイオガス分解装置には、人工の腸とメタンガスを貯蔵するタンクがある。腸には、「口」パイプ、「尿管」パイプ(液体肥料の「おしっこを出す」)、そして有用なガスを吐き出すための3番目のパイプが必要だ。南フロリダ大学のパテル・カレッジ・オブ・グローバル・サステイナビリティの准教授で、多くの分解装置を作ってきたT.H.コーヒンは、このシステムを「学内のドラゴン」と呼んでいる。

 IBCコンテナ(中型複合容器)は、優れた腸容器となる。水などの液体を輸送・貯蔵するのに使われるIBCは、中古品でも簡単に手に入る。数時間で分解装置として機能するように設置できる。IBCには約270~350ガロンの液体が入るが、これは微生物の活動に最適なサイズであり、毎日わずか5ガロンの有機廃棄物を加えるだけで、内部の腸内温度を27℃台から32℃前後に保つことができる。これらのシステムは人間の体温に近ければ近いほど、より効率的に機能する。

 

腸を作る

 口。IBCの中央の穴が上を向くように置く。開口部の反対側で、タンクの上部に5インチの穴を開ける。これには、5インチのフランジが付いた4インチのパイプ・タンク・ガスケット(ユニシール・ブランドのものを試してみよう)と、4インチの供給パイプを取り付ける。私たちはこれをドラゴンの「口と喉」だと考えている。有機物はここから入る。ユニシールの周囲を柔軟性のあるシリコンで密閉する。。。  

 

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