2022/11/3 那須非電化工房の藤村靖之先生を訪問。
マザーアースニューズ日本版の10周年を記念して対談。
鈍行列車を乗り継ぎ、4時間かけて那須塩原に。
10年前に「地方で仕事を創る塾」に通った頃、
この往復のまとまった時間が、日常生活と近未来との思考を切り替える時間だった。
那須塩原からはレンタカーで向かう。
途中、黒磯駅前のおしゃれなパン屋(KANEL BREAD)に立ち寄り、
自分の夕食と家族へのお土産のパンを買う。
非電化工房へ着くと、カフェや、ツリーハウス、コブハウスなどをざっと見てから、
約束の14時に、玄関からチャイムを押す。
奥さんの百合子さんが出てくれて、ご挨拶。奥にいる先生に声をかけてくれる。
先生が玄関まで来てくれて「いらっしゃい。久しぶりですね」と顔艶もよくお元気そうだ。
早速、暖炉の前で、10周年記念の対談動画を撮影(動画はこちら)。
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マザーはこの10年で橋をかけた。
物をたのしく作るという向こう岸に、みんなが渡れるように。
これからも、ますます輪を広げて、みんなに橋を広げてもらい、
「『一人ひとりの行動で、大きな変化を起こせるんだ』とうまく工夫して示していくと良いですね」と励ましていただいた。
この9月に英国の著名な学者が本を著し(*)、地球温暖化は手遅れだ。と明言。
何十年も警告を無視して無策だった私たちを嘆きつつも、これからは、温暖化ありきの暮らしをすべきだと。
* ビル・マクガイア(Bill McGuire)『Hothouse Earth: An Inhabitant's Guide(温室になった地球:住民のためのガイド)』
現実を受け止め、具体的に動く時期だと。
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動画撮影後は、サンルームで、手焙煎のコーヒーを飲みながらお話。
百合子さんもいつものように先生の横に座って、
手土産の「亀屋良長」の京菓子を、早速一緒に食べましょうということで、
美味しくいただきながら、3人で談笑。
藤村先生は、みんながハッと驚く具体案をまとめた本を執筆中とのこと。
楽しみだな。ぼくらはみな実践するために生まれてきたからな。
みんなで、一緒に実践して行きましょうね。
先生に折り紙のウサギをプレゼント。
折り紙は、制約の中で抽象化するという日本らしい文化だと。
大阪の文楽(ぶんらく、人形浄瑠璃)を大阪で学生時代によく観て、衝撃を受けていたとのこと。
名女優が演じるよりも、女性の人形の方が艶やかに見えて感嘆したと。
なーるほど。さすが先生、目の付け所が違うなと思った。
2年半前にヒマラヤシッダー瞑想を始めたことを話したら、5年目以降は指導者になりなさいよと。藤村先生と奥様の百合子さんが僕をもり立てる。おふたりは、良いことをして、ひろめるという生き方を体現しているので、会うたびに励まされる。
残り半生で悟りを目指していると話をしたら、先生と百合子さんは、数年後は指導者ですね。
沓名さんが話せば、みんな信用してくれると思いますよ。
信念があって、哲学がのある人だから。と。
ありがたいです。みんなに幸せになってもらうのが、私の魂の願いで、みんなが幸せに生きられるよう、自分が良いと信じられるものを、みんなに見せていくのが、私のお役目だから。
「普段は、どんな服を着てるんですか?」と先生が尋ねる。
折紙講習をするときは和服や、友達に手縫いしてもらった作務衣と応えると
「いやぁ、これからは、スモックを手作りして着ていこうと思ってましてね」と先生。
上にはおるだけで、なかは自由。暑さ寒さにあわせて、中にテキトーに着る。
スモック一枚で何年も着られるのだと。
先生は、画家グスタフ・クリムト(Gustav Klimt)の「Landscape」という画集を開いて、
おもて表紙とうら表紙にある、クリムト本人のスモック姿の写真を見せてくれた。
作り方は簡単で、今ある服から自分にサイズが合うものを
写しとって型紙をつくりミシンでぬうだけとのこと。
「瞑想するには、やはり、スモックがいいでしょう。沓名さんはとても似合うはず」と、
百合子さんとふたりで言う。
スモック仲間に誘っていただいたのかな。笑。なんだかたのしい。
これからも、いろんなことが、あるはずだけど、
おだやかに、すなおに、成長していきたいな。
慈愛と調和と感謝。
* 和訳全文は1年おきに発行される和訳電子版のバックナンバーでお楽しみください
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