肌と髪の日焼けのケア

 

文：ジャニス・コックス (Janice Cox)

翻訳：堀水 理佳代

 

天気の良い日に野外で日中を過ごすことは、人生の最高な楽しみの一つ。太陽の光は、心と体の健康に不可欠です。それは、ビタミンDの主な供給源であり、強い骨を作るのに必須です。日光が即座に気分を高め、幾つかのタイプのうつ病を治すことが研究で解っています。

　しかし、適切なケアと保護をしないと、太陽は肌の老化、火傷、さらには皮膚癌を引き起こすことさえあります。 日光にさらされると、保護されていない肌にわずか15分で損傷を与え、太陽に過剰にさらされると肌の弾力性を与えるタンパク質であるコラーゲンが分解され、シワや小ジワが出来てしまいます。

　太陽光線が最も強い日中は、直射日光の当たる屋外を避けてください。 太陽の強さをテストする良い方法は、あなたの影をチェックすること。 もし影があなたよりも大きければ、太陽は頭の真上になく、あなたは安全です。 影があなたよりも小さい時、光線は強く、日焼け止め、幅広い帽子、サングラスなどの適切な準備をしなければいけません。

　太陽は髪をとても乾燥させるので、屋外で時間を過ごすときは、常に帽子やスカーフで頭を覆うことをお勧めします。あなたが髪を染ている場合、 太陽が髪の色を明るくするのでこの事は特に重要です。さらなる保護のために少量の日焼け止めを髪に塗ることを思慮に入れ、髪の分け目や、つむじの部分に塗るのを忘れないように、この部分は特に焼けやすいのです。

　曇った日でも常に日焼け止めをつけてください。 しかし、あなたの肌を適切に保護する自家製日焼け止めを作るのは難しいので、少なくとも15のサンプロテクションファクター（SPF）を持つ良い市販製品を選んでください。不幸にも日焼けしてしまった場合、または、屋外で1日を過ごし、肌が敏感になってしまった場合は、水をベースにしたローションを使用したり、水分を多く飲むことによって、肌や体に十分水分を補給してください。

 

SPFを理解する

　SPF数値は、その製品がどれだけの日焼け防止を提供するかを示します。 例えば、皮膚が通常10分で太陽の下で赤色に変わる場合、SPFが8では8倍の保護が得られ、太陽の下で80分間保護することができます。 同様に、SPFが15では、150分の日焼け防止効果が得られます。

 

自家製の日焼け止め：避けましょう

　あなたが自分で自家製ローションを作っていたら、市販の日焼け止めの主な有効成分、酸化亜鉛と二酸化チタンの2つの粉を、少量混ぜてみたくなるでしょう。 しかし、日焼け止めを配合することは非常に複雑であり、うまく作るのに多くのことが悪影響を及ぼすことがあります。

　例えば、ローション中の多くの乳化剤、増粘剤、皮膚軟化剤が最終的なSPFに影響を及ぼし、専門の研究室の設備であっても酸化亜鉛は均一に分散しにくいことが知られています。 あなた自身の安全のために、自分で作るよりも、オーガニックな市販の日焼け止めを買う方がはるかに良いです。

この記事のレシピは、適切な保護なしで日光を浴びた後で、あなたの肌や髪に、自然で簡単な緩和と保湿効果をもたらすようにデザインされています。

 

日焼け後の乾燥した髪用レシピ

 

アボカド・ヘアーコンディショニング・パック

　新鮮なアボカドは日焼けで乾燥し、傷んだ髪を癒すのに最適。アボガドは天然油、タンパク質、ビタミンB、ビタミンAが豊富です。他の果実よりも多くのタンパク質を含み、その豊富な天然油があなたの髪をコートし、保護バリアを形成し、柔らかくしなやかに髪の水分を保ちます。量：約2オンス。

•　潰したアボガド：1個

•　サワークリームかプレーンヨーグルト：大さじ2

•　レモン汁：1/2個

　使用方法：フォークまたはミキサーを使用して、すべての材料が滑らかなペースト状になるまで混ぜます。 使用するには、ペースト全部を乾燥した毛髪と頭皮につけて、マッサージします。 暖かいタオルで髪を包むかシャワーキャップをかぶり、20分間放置します。 暖かい水でよく洗い流し、通常通りシャンプーしてください。

 

トロピカル・バナナ・ヘアーコンディショナー

　バナナは、日中屋外で過ごした後の髪と頭皮のコンディショニングに最適です。 このレシピでは、よく熟したバナナを使うと最もよく働きます。必要な時まで冷凍庫で保存することがもきます。 非常に滑らかになるまで材料をよく混ぜ合わせてください  —  こうすることで、すすぎが簡単になるのです。 量：約4オンス。

•熟したバナナ：1/2 本

•温水：1/4カップ

•蜂蜜：大さじ2　　

•ココナッツオイル：小さじ1

　使用方法：バナナをつぶし、残りの材料と一緒にミキサーに入れ、非常に滑らかになるまでミキサーにかけます。(手で混ぜることもできますが、ミキサーが最も効果的です。）使用するには、髪をシャンプーした後、ペースト全部を頭につけ、髪と頭皮にマッサージします。 頭を暖かいタオルで包むかシャワーキャップをかぶり、コンディショナーを15分間放置してから、髪を完全にすすいでください。

 

日焼け後の乾燥した皮膚のためのレシピ

 

冷却シナモンボディパウダー

　入浴後に、この香りのよい冷却剤を使用してください。 また、あなたの寝具のシーツに少し振りかけると、暑い肌を癒し、寝るのを助けてくれます。 アジアの女性は、化粧用パウダーの原料として、挽いた米を長年にわたって使用してきました。

米粉には、UVを吸収する成分であるガンマオリザノールが含まれています。 シナモンを加えることによって、この冷却ボディパウダーに素晴らしい香りを与えます。 米粉は、多くの食料品店や自然食品店で入手できます。量：約4オンス。

•米粉：1/4カップ

•コーンスターチ：1/4カップ

•挽いたシナモン：大さじ1

　使用方法：すべての材料がよく混ざるまで、混合する。 混ざった粉を清潔で乾燥した容器に入れます。 使用するには、パウダーを肌や寝具のシーツに振りかけます。

 

アロエベラの肌を穏やかにするジェル

　アロエベラジェルは、水分を多く (99.5％の水分) 含むので、肌を特に落ち着かせ、カモミールとビタミンEは皮膚の状態を整え、剥がれを防ぎます。 この爽やかで冷たいジェルは屋外で過ごした後に理想的です。  アロエベラジェルは、ほとんどの自然食品店のスキンケアのコーナーで入手できます。また、自宅で栽培しているアロエからジェルを取ることもできます。 量：約4オンス。

•アロエベラジェル：1/4カップ

•冷やした濃いカモミール茶：1/4カップ

•ビタミンEオイル：小さじ2

•ペパーミント精油：2〜3滴

　使用方法：すべての材料を小さなボウルに入れ、よく混ぜます。 きれいな容器に注ぎます。 肌にマッサージして使用してください。 さらにリフレッシュ感を高めるには、冷蔵庫にジェルを保管してください。

 

日焼け後のすすぎ　

　日焼けしやすい人は、このシンプルな化粧水が、あなたの敏感な肌を落ち着かせるのに役立ちます。 これは、3つのよく知られている日焼けの炎症を抑えるものが含まれています。それは、ウィッチヘーゼル、ベーキングソーダ、ラベンダー精油です。 

量：31/2オンス。

•水：大さじ2

•ウィッチヘーゼル：大さじ1

•ベーキングソーダ：1/4カップ

•ラベンダー精油：1〜2滴

　使用方法：すべての成分を一緒に混ぜ合わせて、薄く乳白色の液にしてください。 使用する度によく振って。 使用するには、太陽の下で1日過ごした後、肌にやさしく塗って乾かしてください。 必要に応じて二度塗りしてください。 このローションは、乾燥した後、肌に薄い粉状の膜を残すため、外出する前にお肌を洗い流してもいいでしょう。

 

自家製日焼け止めブースター

　濃いゴマ油とアボカド油は、いずれもUVブロックの特性を有し、軽くてふわっとしたスキンクリームを作れます。 このクリームは、アフターサンローションとして、または市販の日焼け止め製品の補助剤として使用できます。 市販の日焼け止め程の保護はできないので、市販製品の代わりには使用しないでください。量：6オンス。

•大豆液状レシチン（天然乳化剤）：大さじ2

•アボカドオイル：1/4カップ

•黒ごま油：大さじ2

•水：1/4カップ

　使用方法：レシチンとオイルをミキサーに入れ、中速で混ぜます。 ゆっくりと水を加えたら、速さを上げてよく混ぜてください。 軽くふわふわしたクリームになります。 続けて滑らかになるまで混ぜ、スプーンできれいな容器に移します。 肌にマッサージして使用してください。 使用していない間にクリームが分離する場合は、よく攪拌してください。

 

キュウリボディパック

　この冷却ボディパックは日焼けした肌を和らげるのに理想的です。 新鮮なキュウリは爽やかで、あなたの肌から熱を取ります。 キュウリは自然の収れん剤なので、多少乾燥することがあり、このボディパックを使用した後は自家製日焼け止めブースター等の、こってりしたボディクリームや天然オイルを塗ってください。量：4〜5オンス。

•冷却した濃いカモミールまたは緑茶：1/4カップ

•皮をむいたキュウリ：1個

•アロエベラジェル：1/4カップ

•ラベンダー精油：2〜3滴

　使用方法：すべての材料をミキサーやフードプロセッサーに入れ、滑らかになるまで高速で混ぜます。 使用するには、指や小さな絵筆を使い混ぜたもの全部を体や日焼けした部分に広げ、20〜30分間放置してください。 大きなタオルや綿のシートで体を包むのもいいでしょう。 冷たい水でよく洗い流し、肌をタオルで叩くようにして乾燥させてください。そして、水ベースのライトなローションで潤いを与えてください。

 

日焼けを和らげるローション

たとえあなたが超慎重であっても、日焼けしてしまうことがあります。 これらの家庭の治療法で、肌を穏やかにし、日焼けから熱と不快感を取り除いてください。

 

ボディミスト

　以下は、日焼けした皮膚の冷却スプレー、または湿布として使用することができます。 スプレーボトルを使用し肌にスプレーするか、細い薄い綿の布を液体に浸し、肌につけて下さい。 1つを選択してください：

•大さじ1の白酢を入れた1カップの純水

• ソーダ水

•バターミルク（時間が経つと腐るので、洗い流す）

•1/2カップの水に1/2カップのアロエベラジェルを混ぜたもの

•新鮮なスイカ汁

 

ヒーリング浴

　温かい（熱くない）お湯で満たされた湯船に、次の材料1カップを加えます。どれか 1つを選んでください：

•新鮮なニンジンジュース

• コーンスターチ

•引いたオートミール

•乾燥粉乳

 

肌を穏やかにするパック

　これらのボディパックから一つを選び、日焼けした肌に伸ばしてください。

•潰した新鮮なアプリコット

•1/2カップのベーキングソーダに、水を大さじ1か2を混ぜてペースト状にする

•1/2カップのコーンスターチに水を大さじ1か2を混ぜてペースト状にする

•サワークリームまたはプレーンヨーグルト

 

軽いローション

　軽いアフターサンローションとして、以下の1つの材料を、きれいな肌になじませてください。こするよりも、優しくさすってください。 柔らかいブラシを使用してローションを塗ってもいいでしょう。 1つを選択してください：

•アロエベラジェル

•少しだけ温めたカカオバター

•新鮮なキュウリ汁

•軽いごま油

 

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By Janice Cox

August/September 2017