マザーアースニューズの編集長が、シード・セイバーズ・エクスチェンジのカンファレンス&キャンプアウトの模様に思いを馳せる
写真:ジョアンナ・ボイト
アイオワ州デコラ郊外にあるヘリテージファーム (Heritage Farm) で行われたシード・セイバーズ・エクスチェンジのカンファレンス&キャンプアウトから戻ったばかりです。シード・セイバーズ・エクスチェンジとは、熱心な自家採種者たちの素晴らしい共同体。継続的に活動する非営利団体として正式に組織化されています。今回、私は初めてヘリテージファームに訪問。時は1882年に遡り、ノース・ダコタ州ビスマルクで始まった私の曽祖父の種ビジネスについて、基調講演をする栄誉を受けたのです。
このイベントは、これまで私が仕事を通して参加した集いの中で最高の部類に入ります。その理由は、このイベントがアメリカで受け継がれてきた種という遺産を純粋に祝うものだったからです。遺産である種は、ネイティブアメリカンやその他の人たち両方から受け継がれてきたもの。スタッフから上役の人たち、理事会役員や関係者に至るまで、最も特筆すべきはこの団体の創立者の1人であるダイアンヌ・オット・ウィーリー (Diane Ott Whealy) ですが、前向きで、親しみのこもった、豊かさに満たされるようなやさしい雰囲気で、私は自分が受け入れられているような(すっぽりと包み込まれているとさえ)気持ちになりました。1番に突出していたのは、このやさしさだと思います。
この団体が所有する古来種のホワイトパーク牛について尋ねたところ、890エーカー(360ヘクタール強)の緩やかに起伏する農場という、途方も無く素晴らしい奥地見学に案内してもらえました。施設管理責任者のジム・エドリングトン (Jim Edrington) の対応は、この地の案内に寄せる彼の情熱を分かち合おうと、職責の範疇を遥かに越えたものでした。トル・ジャンソン (Tor Janson) とサラ・ストラット (Sara Straate) 、 保存部門の案内をしてくれて、また、私の家宝の種について話し合う時間を作ってくれてありがとう。この集いに来て講演をするように私の気持ちを仕向けてくれた前理事のジョン・トールグリムゾン (John Torgrimson) には感謝の気持ちです。新理事でありマザーアースニューズの寄稿者でもあるリー・ブッタラ (Lee Buttala) 、夕食での楽しい話をありがとう。私の話を我慢して聞いてくれ、先祖が親しい友人として数えていたネイティブアメリカンの親族と私をつないでくれた理事長のローウェン・ホワイト (Rowen White) には特別の感謝を申し上げたい。
このやさしさに満ちた雰囲気に直接触れたことがないのなら。是が非でも触れてみるべきです。園芸家でなくとも、ドリフトレス・エリア[岩石でできた天然橋や天然アーチなど特異な景観のあるアメリカ中西部の地域]を見て回ることがあるなら、ヘリテージファームを訪れるチャンスを逃さないように。地元のマスを釣ったり、森を通ってそれは多くのリンゴの品種が植えてある果樹園へと歩いて行くこともできます。シードセイバーズの納屋に隣接するダイアンヌの菜園にあるベンチに座って瞑想することもできます。あなたが園芸家なら、ほぼ100パーセントと言えるほど、ヘリテージファームへの訪問はあなたの人生を変えることになるでしょう。
お願い
種、自然、ガーデニングにまつわる創造性を刺激する経験談があれば、どんなものでもHWill@MotherEarthNews.comまでお送り下さい(できれば写真も)。お寄せ頂いた奇想天外なストーリーの中から一部、次号以降に掲載させて頂くかもしれません。
また12月に。
たのしい暮らしをつくる
マザーアースニューズ
By Oscar H. Will II
コメントをお書きください