「地下のレンズ豆」の革命的農業がコミュニティーを推進

 ベッドのサイドテーブルにしばらく置いてあった本を、私はやっと読み終えた。今回はモンタナ州が舞台で、持続可能な農業への運動について書かれた、また別の史実だろうと思っていた。

 ところが、「地下のレンズ豆:レネゲード農家とアメリカの食の未来 (Lentil Underground: Renegade Farmers and the Future of Food in America)」リズ・カーライル (Liz Carlisle) 著(エイブリー出版:Avery Press、2015年)という本の中に私が発見したのは、根気と強い決意、土地への愛、広く柔軟な思考、そして何よりコミニティーについての感動的で希望に満ちた長編物語だった。

 カーライルはとても説得力のある物語を語るので、私は本の前半を大声で友人に読んで聞かせた。セントラルミズーリで2、3時間ミズーリ川の流れを見た後のとても楽しい夜だった。時には、笑わされ、時には、あまりに喉が詰まってしまい、数回深呼吸をしなければ言葉を出すことが出来なかった。

 「地下のレンズ豆」は、ありえない理想主義者、断固とした個人主義者、慈善家、学者、隠者、そして一般の農村部の人々で成りたち、持続的で収益性の高い穀物、肉、野菜を含む有機食品の生産モデルを構築する為に、30年間一緒に働いた、小さなグループの物語。

 その生産モデルの中心は、彼らの行為で水分を保持し、生態学的情報に基づく再生産可能な間作技術を使用して、モンタナの土壌を作り上げることだ。これは、土地を保護し、清潔、健康、無農薬な食品の供給について深く考える人の為の農業と酪農だ。

 モンタナの穀物農家の息子の新しい考案を中心とした物語で、彼の両親は、モンタナ州コンラッドの近くの自分たちの土地に、奇抜な農業をしようとする大学院の期間から帰ってきた息子を了解していた。

 どれだけ奇抜かと言うと、雑草のない畑が正しいと思っている近所の農民からよく見える道路脇の農場に、ブラック・メディック(学名 Medicago lupulina)と呼ばれる庭にありがちな雑草を、あなたの息子が育てるのを許可することを想像してみて!

 数年先に早送りしよう。そこでは、驚異的に統合された複数種の栽培手法、ならびに新しい食と栽培方法をその地域に導入している種の洗浄と仕分けの消費生活共同組合の施設(タイムレスシード: Timeless Seeds)がある。

 同時に同じ農場に3作物を栽培し、土壌を肥やし、収穫後に穀物を仕分ける事を想像して!

 モンタナで生まれ育ったリズ・カーライルは、穀物に対抗し、主流に反抗すると容易に追放につながる可能性があるつまらない産業の中で、真の革命を始める為に敬意を持ち熱狂的な心を持つコミュニティを構築することにに関わるニュアンスについて並外れた理解力を持った、素晴らしい語り手だ。

 それにもかかわらず、この物語の中では、農業の柵の反対側にいる生涯の友人が、ほとんどの場合十分に広い心を持ち続け、少なくともお互いに干渉しないようにし、時には実際にパートナーとして結集する。

 もしあなたが荒野の中で一人声を出しているように感じたことがあったら、または絶望しそうになっていたら、またはちょうど再生産可能な農業とその仕組みの詳細を理解したいと思ってたら、「地下のレンズ豆」を一冊手に取ってみよう。

 この本はあなたに刺激を与えてくれると思(私はそうだったので)。たゆまぬ努力をし、地域社会に支援を求めたり、与えたりし、有機食品の生産と流通についてより広く考えるようになるだろう。

 今私は、乾燥した牧草地の一部にブラック・メディックを見ても、私の家畜がそれを食べ、土壌を肥やしてくれることを知り、落ち着いていられる。

 読書はなんという喜びなのだろう。私は、この興味深い時代に生き続けられる様にあなたを助けてくるどんな本を、あなたはベッド脇のテーブルに置いているのか知りたい。

 もし教えてくれるなら、私に気軽に HWill@MotherEarthNews.com までEメールしてください。見つけることで、みんなに役立つ、インスピレーションを与えてくれてる本をきっとリストにしてまとめます。

また12月に会いましょう。

ー  ハンク

 

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Innovative Farming in ‘Lentil Underground’ Encourages Community

By Oscar H. Will III

October/November 2016