北イタリアの料理は、もしかしたらホワイトソースのパスタやその他のこってりした料理で一番良く知られているかもしれない。このレシピは、香りにさわやかなひと工夫、ソースにミントを加えている。4~6人前。
ハム、豆、ミントと一緒にリガトーニを生クリームで濃厚に。それだけでお腹一杯の食事になる。(写真)
翻訳:浅野 綾子
トマトソースのかかっていないパスタが好きな人たちにとって、このレシピならリガトーニで作った風味ある北イタリアの料理になる。リガトーニは、中が空洞で、畝状の盛り上がった筋が入ったトンネルのような形をしており、両端の切り口は丸みを帯びている。ペンネや、その他のお気に入りの形のパスタで代用できるが、リガトーニについている畝状の筋は、ソースを絡めるのに特に打って付けだ。
生クリームで濃厚な味わいの、ホワイトソースのこのパスタは、それだけでお腹一杯の食事になる。タンパク質、炭水化物、野菜の栄養素、全部がこの一皿に入っている。この料理は、一年中冷凍豆を解凍して作ることができるが、私は豆が新鮮で、ミントが庭で採れる季節のものが一番好きだ。豆と玉ねぎが甘みを出して、ミントのすっとしたアクセントが味を引き立てる。
私の夫は、ハーブはセージもしくはチャイブを使ったものの方が好きだ。どんな生のハーブでも代用できる。もしドライハーブで代用するなら、マジョラムが合うだろう。豆とハムのもっとあっさりしたパスタにする場合、生クリームを大さじ2~3のオリーブオイルに代えよう。
材料:
・リガトーニ 340グラム
・海塩
・バター 大さじ1
・中ぐらいの玉ねぎ1個を細かく刻んだもの(約1/2カップ)
・新鮮な豆 1カップ
・加熱ハムを細い短冊に切ったもの 170グラム(約1カップ)
・生クリーム 3/4カップ
・パルメザンチーズ(できればパルミジャーノ・レッジャーノ)をおろしたもの 110グラム(約1カップ)
・ミントの葉を粗く刻んだもの 大さじ3(大さじ2と大さじ1に分けておく)
・挽きたての黒こしょう
作り方:
袋に書かれたゆで方に従って、リガトーニをたっぷりの塩水でゆで、食べみてかたさをみる。
火から下ろし、パスタをザルで水切りする。
パスタをゆでている間に、大きなフライパンにバターを溶かし、玉ねぎと塩一つまみを加える。
蓋をして、弱火で5分蒸し煮にする。
豆、ハム、生クリーム、チーズを入れてかき混ぜる。
弱火で時々かき混ぜながら、生クリームにとろみがついてソースにまだ少し汁気が残る状態になるまで、5分ほど火にかける。
水気を切ったリガトーニを加え、ソースをまんべんなく全体にからめる。
刻んだミント大さじ2を加え、温めた大きな浅いお皿に盛る。
黒こしょうを散らし、残りのミント大さじ1を上に飾ってすぐにテーブルに出す。
キッチンでできるミントの料理や、春の豆の使い方についてもっと知りたい? 「Peas and Mint: A Perfect Pair in Your Kitchen and Garden(豆とミント:庭で、キッチンで、ぴったりの組み合わせ)」を見て、シンプルな春の豆のレシピやミントのレシピを作ってみよう。
たのしい暮らしをつくる
マザーアースニューズ
Pasta with Peas, Ham and Mint Recipe
By Barbara Damrosch
From "The Four Season Farm Gardener’s Cookbook"
June/July 2016
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