ルリツグミの巣箱の作り方

庭先を訪れるルリツグミに冬の隠れ家を。丸太の空洞を利用する巣箱作りをご案内。 

庭先に美しいルリツグミ(Bluebird)を呼ぶため、敵に襲われない巣を作ってあげよう。

 

 

 自然にできた丸太の空洞部分を利用してルリツグミの巣箱を作る方法を教わった。私の経験では、こういう丸太の所有者というのは、鳥の巣箱作りに使いたい人になら1本や2本提供してくれることが多い。小型チェーンソーで1本の長い丸太を切り分けて巣箱をいくつも作る、これが私のいつものやり方だ。

 巣の空間にゆとりを持たせるには、木の内径が約10~12センチメートル程度は欲しい。底から15センチメートルの場所に穴あけのこぎりで、幹に4センチ弱の穴を開けて入口にする(巣の部分が奥にあるほどヒナ鳥を敵から守りやすいし、敵の目につきにくくもなる)。前下がりの屋根を付けると雨の侵入を防げる。丸太の底には厚さ1センチ弱のベニヤ板を張り、市販のシール剤で固定。中に水が溜まらないよう、床板には小さな穴をいくつか開け、さらに換気をよくするため巣箱の上の方(屋根の下)にも同様に穴を開けよう。

 ルリツグミは人見知りの激しい鳥と思われがちだが、人間の生活圏にかなり近い場所にある巣箱をよく使うようになるのだ。田舎の我が家では、家からわずか27~37メートルの場所に巣箱を設置している。巣箱の掃除の際は、屋根を固定するねじを取り外し、箱をゆすってフンなどのゴミを取り除く。こうすることで、巣箱は冬の悪天候にも耐え、最低10年は使える。

ノーマン・E・ジョンソン

ウィスコンシン州プラム

翻訳:西本 祥子

 

 

ルリツグミの巣箱は、アメリカの全地域で設置できるというわけではない。コーネル大学鳥類研究所では、”Right Bird, Right Home”(お住まいの土地に合う鳥を)という名の有益なツールをインターネットで提供している。お住まいの地域、生息地を入力すると、その家の敷地にぴったりな種類の鳥を検索できる。atNest Watchでは、近しい友人になってくれる鳥を検索し、敵に食べられずにこじんまり生活できる最適な間取りのダウンロードができる。

 

How to Build a Bluebird House

By Norman E. Johnson 

February/March 2016