イリノイ州エバンストン。もしあなたが、私たちの直面する今日の課題に対して、何一つできないと感じたことがあるなら、こちらはどうだろうか。2006年、エバンストンの住人数10人が市職員と一緒になって市の「Climate Action Plan」の原案を作った。この原案は「U.S. Mayors Climate Protection Agreement」に署名するという市の公約を戦略的に達成するものだ。
エバンストンは、炭素排出量を13%削減する(2005年を基準として)という目標を2013年夏に達成した。そして、5月に「Evanston’s Sustainable Programs Coordinator」とそのグループ「Sustain Evanston」が新たな目標を公表した。2016年までに20%削減するというもの。
ノースウェスタン大学の拠点である、このシカゴ北部20km郊外の町は、気候変動に対して実際に対応して来た。市の「Office of Sustainability」は、再生可能エネルギー、エネルギー効率、交通、ゴミの削減と再利用、水源の保護、土地利用の新政策を支援している。市では最近、保護付の自転車道を2つの主要道に設置し、更に設置計画がある。「2013 Streets Alive!」イベントに2,000人以上の人が集まり、公共交通と歩行者に優しい町に対する支持を示した。
エレナー・レベル(Eleanor Revelle:Citizens’ Greener Evanstonの代表)によると、市民として関わると、エバンストンは住むのに最高な場所となる。この関わりの1つの尺度としては、2013年の市制150周年を祝うイベントの1つで、ボランティア150,000時間が記録されたことだ。
住民が、コミュニティーに関わるという意味で、指の爪の先に土が入っても気にかけないということを実証している。50人以上のボランティアが、Perkins Woods (北西エバンストンに残る3万平米の森) で、はびこる植物を取除くよう、年に2回手伝っている。森の管理役のリビー・ヒル (Libby Hill) によると、この汗まみれ、泥まみれの仕事を受け持つのは、ただ森が好きだからという。
「最初この保護活動に関与しなかった人たちは、逃げ出して深呼吸する場がどこかに必要な気がしてたんです。」とヒルは言う。「私たちは、町として幸運でした。影響力のあるリーダーがいて、単にできるだけお金を作るだけでなく、コミュニティーの面倒も見る価値観を持っていたのです。私たちは未来に関わる問題について、今何かをしたいのです。」
Evanston, Ill.: Working for the World They Want
By K.C.
Compton
October/November 2014
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