2014/11/02

ボーズマン｜テクニカラーの大空｜素晴らしい町2014

モンタナ州、別名「ビッグスカイカントリー（大空の地）」のギャラティン渓谷に位置するボーズマンは、モンタナ州立大学と膨大な恐竜の化石のコレクションを有するロッキーズ博物館がある。住民は、文化施設と広大なオープンスペースを気に入っている。西部の伝統は、Bozeman Stampede【ロディオ会場】で生き続けている。

　毎年、マザーアースニューズでは、持続可能な地域社会に焦点をあてて、今年の素晴らしい場所を選んでいる。

　モンタナ州ボーズマン。スキーかハイキング、または素晴らしい山の眺めを目当てに訪れ、離れたくなくなる都市の一つ。この地域の荒涼とした西部の雰囲気は、ほとんど昔のままで、かつてこの地域に集散したショショニ族、アラパホ族, ラコタ族【スー族とも言う】、その他の原住民を容易に想像できる。同じく簡単に想像できるのは、モンタナ準州の金鉱地に殺到した探鉱者と植民者、そしてギャラティン渓谷へ巨大な群れを届けた牛追い。

　ボーズマンには、6つの山脈に囲まれた台地がある。イエローストーン国立公園からおよそ90マイルで、地域最大の事業者であるモンタナ州立大学(MSU)の本拠地だ。多数のハイテクとバイオ企業が今、ボーズマンを本拠地としている。例えばGibson Guitar 社【Gibsonアコースティックギター】、Planet Natural 菜園用品供給業者、Simms Fishing Products【フィッシングウエアー】など。Radiant Engineering【放射加熱、省エネルギー、太陽エネルギー技術の会社】は、1970年代に太陽エネルギー会社として創業し、現在は特許取得済みの省エネルギーの発明品を世界中に販売している。

　「1970年、MSUの新入生の時、私はテクニカラーサンセットが空を染め、ブリッジャー山脈がバラ色に光り輝くのに衝撃を受けました。」居住者のアリス・フライン (Alice Flynn) は言う。「この町は歴史的な家屋を慎重に維持管理していて、町中の人はご自慢の花と菜園を熱心に手入れしています。

歩きやすく活気があり、冬や夏には、ダウンタウンの中心に人が集まります。」

　失業率が最も低い（約3%）町のひとつで、雇用の伸びが予測されていて、ボーズマンの経済は活況。住宅はプレミアムで独創的な新興都市の賃貸手法は、ボーズマンを物語るもののひとつ。

　「人々は、ガレージ、ソファー、スペアルームを借ります。横になれるところならどこでもです。」と、「The Bozeman Magpie（彼が2010年に設立したオンライン・ニュース）」の編集者のブレイク・マクスウェル (Blake Maxwell) は言う。「住まい探しは、ここで生活する試みの一部にすぎません。」けれども、それらをうまく乗り越えた人たちの生活は豊か。

　「ボーズマンの人はほとんど、できる限り屋外で過ごすことを楽しんでいます」と、民間の地主向けの農場や大牧場の財産管理が仕事の E. J. ポース（E. J. Porth、Gallatin Valley Land Trustの広報および支援マネージャー）は言う。「誰もが、キャンプ、サイクリング、ハイキング、釣り（全てこの町の主な娯楽）に連れて行く犬を飼っているようだ。」

　Community Food Co-op（共同所有の食料品店：生活協同組合）は、オーガニック食品やモンタナ産の肉や野菜が専門。牧草育ちの牛の肉やアンテロープ【アフリカおよびアジア南西部原産の枝分かれしない角を持つウシ科の偶蹄類の総称】、ヘラジカ、大鹿のような野生の肉で、健康な肉の選択肢が豊富。廃棄物ゼロの Amaltheia Organic Dairyは、市の郊外でヤギ乳のチーズ（現在アメリカの至る所で流通している）を毎週、最大2,000ポンド (907kg)生産している。

　シンフォニー、オペラ、劇団やバレエ会社によるメインストリートでの毎週のコンサートとパフォーマンスは、外出を避けがちな人にも創造的な心の栄養となっている。世界に名高いロッキーズ博物館は、ティラノザウルスやトリケラトプスの化石を含む最も有名な恐竜標本のいくつかを収容。また American Computer and Robotics Museumは、「頭脳と電子頭脳」を公開している。

モンタナ州ボーズマン

人口： 38,860人

気候： 年間降水量 812mm、1月平均最高気温：1.67℃、7月平均最高気温：22.7℃

世帯収入の中間値： 44,818ドル

住宅価格の中間値： 259,000ドル