松の木を種から繁殖させることはできますか?
できます ―樹木を増やす手段には種や挿し木、または接ぎ木、芽接ぎ、取り木があります。果物や木の実はたいてい接ぎ木か芽接ぎで、この方法だと良い果実がとれ、木は早く生長し、台木からの大きさが調整可能で、病気への抵抗力も高まります。
園芸家アラン・トゥーグッド(Alan Toogood)は、アメリカ園芸学会誌「植物の繁殖」(American horticultural Society's book
Plant Propagation)の中で、観賞用と名のつく種類の多くが挿し木から育てられており、その理由は、種から育てるとめったに型どおりに育たないからだと述べています。しかし、樹木も種類によっては、種から育て、非常に経済的に増やすことが可能です。
マツを種から育てるには、秋に大きな茶色い(あるいは、わずかに緑色の)松かさ(松ぼっくり)を集めることから始めます。松かさは閉じたものを選びます。というのも、開いているものからはすでに種が放出されている可能性が高いから。トゥーグッドによれば、松かさが多い木ほど、生存力の高い種が採れる傾向があります。室温で、開いた箱の中に松かさを置きます。松かさが乾いていれば、かさが開いて種が放出されます。かさが開かなければ、箱を暖かい場所(40℃から45℃)に置いて開くのを待ちます。中に残った種は、毛抜きを使って取り出します。
発芽率を高めるために、種を冷やして冬越えを模擬。それには種を湿ったピートか砂に混ぜ、それを透明のビニール袋にいれ、冷蔵庫で3~7週間寝かせます。(もし冷蔵庫の中で種が発芽したら、即、種を植えます。)その種を口径約3インチ(8cm)の植木鉢に植え、鉢の底の温度を約16℃に保ちます。実生の苗が5㎝ほどに成長すれば(発芽後6~8週間)、春には、戸外のもっと大きな鉢に移植できます。
10/2/2013 8:00:00 AM
By Vicki Mattern
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