お花と野菜のコンパニオンプランツ~ 植物のベストマッチで雑草と害虫を抑える
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【翻訳・コメント】たむさん
昔から田んぼの畦や畑の土手にスイセンや彼岸花が植えてありますよね。スイセンや彼岸花の根には毒が含まれているそうです。その毒がねずみやモグラの進入を防ぐ役割があると聞きました。日本にもこの記事のような伝統技術があるんですね!コンパニオンプランツ・・忘れられてしまった古くて新しい技術。私もおもしろい組合せを見つけられたらいいのに・・と思いました。
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家庭菜園をする人は、共栄しあう植物はじつに幸せそうだといいます。どんな有機栽培をする人にとっても、それは価値ある目標です。
いつも春になると、たまねぎとわけぎを種から育てるのですが、草を取りつづけるのが一番大変です。去年、
私はわけぎの短い列の間にルッコラを植えました。葉が多く、早く育つルッコラはどんな雑草の発育も妨げ、ノミトビヨロイムシからの被害を顕著に防いでくれました。 ちょうどわけぎが成長し、場所を必要としたときにルッコラは収穫の時期がきました。それは、ひらめきの瞬間です。私は来る年も来る年も庭の野菜をより健康でより生産的にすることが出来る共生栽培の組合せを発見したことに気づきました。
「共生栽培(コンパニオンプランツ)」は何千年も前からある考え方です。しかし悪い科学と机上だけの学問がはびこっているうちにそれが何を意味するのかわかる人がい なくなってしまったのです。 現在の定義はこのようになっています: 2つ以上の種同士をごく近くに栽培することによって害虫駆除や増収など何らかの利益がもたらされる組合せのこと。
歴史的に共生栽培(コンパニオンプランツ)は、1930年代に植物の抽出物を使用した風変わりな化学実験を主体にまとめられ、広く知れ渡っていた対照表によって、伝統的な共生栽培の組合せの多くは実際にはうまくいかないものだと北米やヨーロッパ人の多くのガーデナーは結論づけました。 実際は、共生栽培の効果はあります。もっとも、長い年月かけて検証された作物の組合せのみになりますが。 (私たちの春、夏、および秋の立証済み共生栽培の組合せを見てください。)
【春】 【夏】 【秋】
たまねぎ + 葉の多い野菜 トマト + レタスまたはラディッシュまたはセロリ
ブロッコリー + ラディッシュとレタス キャベツの仲間 + 葉レタスまたはラディッシュ
トマト + 夏のライ豆(インゲン属の豆) ほうれん草 + にんにく とうもろこし +蔓性の豆類と うり、かぼちゃ
スイートコーン + こしょう
共生作物の組み合わせ
北アメリカでは、ノースウエストからサウスウェストまでのインディアン部族が、「3人の姉妹」を育てるために非常に専門的な間作のテクニックを開発しました。---とうもろこし、蔓性のインゲンマメ、およびかぼちゃ(4番目の姉妹、向日葵もありますがあとで話します)。庭を好調に変化させる3姉妹、サイズ、および植え付けは地方のやり方に合わせます。(東部と北部の高くする土手、サウスウェストにおける凹んでいるワッフルベッド)。作物同士は光と根の場所をとりあうよりむしろ、お互いが協力するので、3(または、4)姉妹のテクニックは有効に働きます。とうもろこしは豆のつるの支えになります。そして
、かぼちゃは出ている雑草に影をつけ発育を妨げます。そして、異なった植物の根はうまく地面の下にくらしていきます。
あなたが育てる他の野菜はどうでしょう? 中国からの経験豊富なガーデナーはたまねぎとルッコラの私の成功を驚かないでしょう。中国の最も肥沃な地方において野菜の間作は従来からの方法だからです。 間作は雑草と病害虫被害を減少させて、 不作になるのを防ぎます。中国の間作習慣は多くの作物を用います。うまくいった組合せは、近隣で共有されます。
様々な有機菜園でそれらを簡単にまねすることができるのです。
農業の研究者は、中国における間作は通常、成熟期や野菜の背丈、根のつき方が違う植物が組み合わされていることに気づきました。さらに、中国の多くのガーデナーが以下の野菜を間作して生育している間、互い違いにして栽培します。
・ たまねぎと葉野菜に続いて、さやインゲンと白菜もしくはほうれん草
・ ジャガイモと葉野菜に続いて、さやインゲンと白菜かホウレンソウ
・ 春ケールとラディシュに続いて、セロリとトマト
・ 春ほうれん草に続いて、ライ豆とトマト
・ とうもろこしの2列でなく、1列はコショウに
・ にんにくの列の間に、ほうれんそうの列
・ イチゴとスイカ
植物を使って病害虫と雑草を管理
一部のガーデナーにはあらゆる害虫を阻止するためにコンパニオンプランツを使う人がいます。ウサギを防ぐためにマリーゴールドの生垣作ったり、かぼちゃのつるにあなをあける虫を混乱させるためにラットテイルラディッシュを使ったり。私たちの「害虫駆除オンラインアンケート」では、害虫を阻止するためにコンパニオンプランツを使って一番成功した技術は:「何トンもの花」と植えることでした。ボリジ、キンセンカ、ディル、スイートア
リッサム、およびバジルのようなハーブ類、にら、オレガが最も頻繁に挙げられました。
いくつかの科学的な調査で、これらと他の顕花植物が、病害虫問題減少の助けになると立証されました。特に季節の早い時
期、あなたがアブラムシや他の小さい吸汁昆虫の被害に悩まされるなら、ハナアブの幼虫はアブラムシを主要なえさとするので(季節後半にアブラムシを捕食するてんとう虫に引き継ぐまで、)良い捕食者になるでしょう。ハナアブが空中に浮かぶことはそれだけのエネルギーを必要とします。そのため、科学者は、、ハナアブが花の蜜に近づく傾向があることを見つけました。そこで、上手に花植物を使ってハナアブをひきつけることが出来れば、夏の間中ずっと庭で働かせることが出来るでしょう。コリアンダーとウイキョウ花は、強いハナアブ誘引物(ギリシアのオレガノ、ニワナズナと多くの他のハーブと花)です。
鳥の注意をひくためのコンパニオンプランツもあります。鳥は庭に住む多種多様な昆虫を食べます。フロリダの4つの有機農場で実行された最近の研究において、青物、ケール、ペポカボチャ、トマトと5本の他の植物に間作されたヒマワリは、昆虫を食べに来る鳥の数を二倍にしました。鳥は、チョウの幼虫、バッタおよび他の小さい昆虫を食べるためにとまり木としてヒマワリを使うのです。害虫の問題を
減らすために、これ以上、簡単で美しい方法はないでしょう?
最後に、うまくいった植物の組合せでもっともすばらしい利益の一つは、雑草を抑えることです。日光を好む植物(たとえば、たまねぎやパースニップ)は、ベイビーリーフ類の随伴植物をともに育てることができます。雑草を引 抜くよりはるかに価値があります。しかし、雑草でも望ましいコンパニオン・プランツになる場合もあるります。数人のMOTHER EARTH
NEWS読者が、きゅうり甲虫とメキシコの豆類につく甲虫の食べ物としてレッドルートアカザを使用するとの報告がありました。また、若干の場所では、ノハラガラシは、春にノミトビヨロイムシの食べ物になって働くと報告がありました。
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