伝承する方法で良い暮らしをおくる
3番目の農的暮らし大賞受賞者は、Barbara Hellerが推薦した人たちで、彼女の夫のAlan Steinbergと娘のRebecca Heller-Steinbergだ。Barbaraが応募文の中で書いているように、「初めて夫を紹介された時、彼は以前に会った人の中で一番MOTHER EARTH NEWSタイプな人だった」。Alanが、都会育ちの妻を自給自足生活へ向けさせるのに使った一番最初のプレゼントは、Helen and Scott Nearingの古典的農的暮らしの本、Living the Good Lifeだった。 AlanとBarbaraは、二人とも心理療法士で、個人業務を営んでいる。そこから離れた土地が、今暮らしているニューヨーク州アフトンで、元々1850年に建てられた家を改修して住んでいる。家は、ウッドストーブで暖め、太陽光温水装置を使っている。「僕らは、パネルを2枚付けているけど、たった2時間の太陽光で、タンクが十分に暖まり、その後24時間使えるんだ。」とAlanは言う。今は、複数の手製エクステリアや手作り家具が特色を成していて、中には、二人が「Irwinチェア」と呼ぶものがある。病気になった友達専用で、彼の(木で沸かす)風呂の老朽化した板で作ったものだ。 AlanとBarbaraは敷地に、大きな菜園をいくつも備えている。収穫した食物で、一年を通して、家族が十分に食べて行ける。Alanは8フィート【訳注:約2.4メートル】の鹿避けフェンスを作り、自家製の食物を守り、モバイル型ビニールハウスで、菜園の収穫を寒い時期にまで延ばしている。「生のトマトを旬以外に食べることは無いわね。だって新鮮じゃないから。家の菜園から採れたものでないと。」とBarbaraは言う。二人が育てて無いのは、地域の農産物直売所と娘が始めた地域食物サービスから買う分だけ。 AlanとRebeccaを推薦する時に、Barbaraは、農的生活に自分自身も貢献していることを述べるのを躊躇したが、明らかに彼女は重要な役割を担っている。ハーブを育て、熱心に効能を習い始めた。ハーブ勉強会を立ち上げた後に、Barbaraは、ハーブの多様な使い方についてパンフレットや数冊の本までも書き始めた。 Rebeccaは技を父から(そして謙虚な母からも)受け継いで、近くの街ビンハムトンでの暮らしに当てはめてみた。彼女は、ビンハムトン都市農園の共同管理者で、作物を植え、収穫し、販売している。Rebeccaは小さなビジネス「Extended Harvest(伸びてる収穫)」も走らせていて、冬の時期にも地域の農産物を探している人が、定期購入できるようにしている。お客さんは、冷凍、新鮮野菜の大小の定期購入を選べて、地域産の穀物、肉、チーズを追加できるしくみ。「Extended Harvestは、配達のギャップを埋めるもので、ほとんどの地域食料システムに当てはまるわね。」とRebeccaは言う。 Rebeccaと彼女のボーイフレンドのDan Livingstonは、裏庭で鶏を育て、また、食べられる庭作りをしている。アパートを借りることになるのに、雨水タンクを設置して、節水シャワーヘッドにして、コンポストを置いて、環境負荷を減らすようにしている。「私たちは、消費を減らすことにしたの。ホントに新しいものを買わないのよね。」とRebeccaは言う。 コミュニティーもRebeccaにとってムダではない。彼女の母親は書いている「去年の夏、彼女は、ビンハムトン都市農園の夏の若者採用プログラムで、スーパバイザーをしてたのよ」。Rebeccaは、また、地域の食料分野のイベントをとりまとめた。例えば、地産地消主義者の持ち寄り会といったイベントなどを。それから、地域協同組合の共用事務所を通じて、農業を教えている。 この父と娘のデュオは、彼らの頭脳と手を組み合わせて、たくさんの自給自足プロジェクトを協力して行っている。菜園の種の注文から、メープルの樹液を煮詰めること、鹿狩り、ビンハムトン都市農園でのワークショップまで。Barbaraは、彼らが共有している価値感をこんな風にまとめている:「いつもほどほどに暮らし、日々をどんな風に過ごすか楽しむ」。
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