やっぱりコミュニティー

読者の体験談をMOTHER EARTH NEWSコミュニティにお寄せ下さい(ハンク・ウィル編集長)

 

 

仲間どうしで気軽に助けあい、教えあい、共通の便宜を図るために協力し合えることが、活動が盛んな熱意溢れるコミュニティに参加することの醍醐味。Mother Earth NewsのウェブサイトやFacebook、メールで届くお便りからもそんな印象を受ける。新米編集長の私にメンバーの皆様から温かいメッセージや心強いアドバイスをいただき、感謝の気持ちでいっぱいだ。皆様の投稿から、日頃からDIYに関心を持っていることを知った。また、手頃な代替エネルギーに関心があり、家庭菜園の完璧なまでの土づくりの解説、借金ゼロ生活のやり繰り計画、他の仲間がどのようにオフグリッドに移行したかという実体験のレポートを切望している。前号発刊以降に頂いたメールでも、実際そのような傾向が見られる。

 そこで次号からは、Mother Earth Newsコミュニティの皆様が実践している、手作りの、生活に密着した斬新なアイデア等を今まで以上に盛り込んでいくことにした。自家農園、ガーデニング、省エネ、どれも解決手段は様々だが、メンバーの体験話も時には参考になるものだ。理屈ではない解決法がそこにはあるだろう。地域の誰一人としてストローベイルハウスを知らない場合、建築許可を取るまでどんなドラマがあったか?その際の技術解析の実費は?地域の検査官に計画を理解してもらうのにどれだけ時間がかかったか?資金はどのように調達したか?どれも貴重な経験だ。さらに、普段の努力が実を結ばないと誰しも落ち込むものだが、そんなときは、仲間の存在を再認識し、初心に返れる場所があることが重要だ。ここでも頼りになるのが、熱心な仲間が何かにつけて力になってくれて、小さな達成も大きな成功も喜んでくれるコミュニティなのだ。

 そこで本号より始まる新コーナー「Firsthand Reports」 では、読者の成功・失敗談、悲喜こもごもの実体験など、私たち編集スタッフが「使える、是非紹介したい、感動間違いなし」と思ったものを掲載していく。本コーナーが目指すコミュニティ作りを継続していくためには、みんなに役立つ経験を編集部にお寄せいただくことが不可欠。是非、皆さまの経験をコミュニティで共有しよう。「私の話なんて大したことなくて」と思われるかもしれないが、たとえばみんなが知らなかった収穫法やエゾマツチップの活用法であっても、みんなの体験が集まって豊かなものとなる。

 また次号では、1~2ページ程度を読者から届いた写真で構成する予定だ。特集のテーマと画像の送付先はMother Earth News のFacebook上で発表する。なお2017年には、徹底的にDIY にこだわった企画を考えている。「Homestead Hacks」(仮題。「自家農園の仕事術」の意味)で、ご自身が使っている家禽用重力水やり器のデザインや、手作りコンポストトイレの設計図、柵の簡単で斬新な強化アイデア、お宅の石造りアーチ、パン生地用ボール、自分で削って作った木製スプーン、その他どんなものであれ、みんなの創意工夫や創造力、情熱を示せるものは何でもお届けしていく予定だ。

 そこで本年中は、プロジェクト、達成できたこと、アドバイスのほか、チェリーパイから新型太陽光パネルなど、素敵な写真でご提供いただけるものがあれば、E-MaiでHWill@MotherEarthNews.com までどうぞ。Mother Earth Newsコミュニティの皆様が何を目指しているのか、私たち編集部は興味津々だ。

 では10月にまたお会いしましょう。

ハンク(Hank Will)

翻訳:西本 祥子

 

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By Oscar H. Will III

August/September 2016