DIYのベテランであるロイド・カーン (Lloyd Kahn) が、40年間維持し続けた半エーカー農家で、実証済みの本物の道具と技術をシェアする。
ロイドの家の杉板で囲まれた外観、そして屋根にはグラスウールの安価な天窓。
「自給農家」という言葉から、家畜を飼い、大量の自身の食べ物を栽培し保存して、家を建てるために木を伐採するような、10エーカー以上の頑健な農民を思い浮かべるだろう。しかし、ほとんどの人にとっては、程よいサイズの農地の方がより実現しやすい。そして、そのような小さな規模の土地なら、原則的には昔ながらの自給自足を体現できる。私たちの半エーカーの敷地もそうだ。以下は、最も役立つ道具と技巧のいくつかであり、おかげで、レスリーと私のより良い自給自足を目指した40年来の旅路が可能となった。
私たちは、反文化的な革命がアメリカ合衆国に広まっていた、60年代と70年代に農的暮らしというライフスタイルを始めた。60年代は多くの人々に多種多様な意味合いがあったが、私は食物と小屋に焦点を当てた。自分自身で家を建てることで、家賃や住宅ローンを避けることができた。1971年、北カリフォルニアの小さな町で半エーカーの土地(100 × 100フィートの区画を2つ)を6,500ドルで買った。
私は、取り壊された海軍兵舎の古材で現在の家を建てた。近くの町の鶏舎の窓を再利用、そしてサンフランシスコの改装プロジェクトの外にあるゴミ箱からドアを拾ってきた。近くのビーチで、流木だったアメリカ杉の丸太から切り出した杉板で外壁を覆った。建築と同時に、果樹園と大きな菜園を設置、そして鶏、ミツバチとヤギを手に入れた。
私たちの半エーカー農業は、その後から現在まで『(てる補足)しゃれ、Between Then and Now (Wardham 0.5)by Zoe Yorkにかけてる』、ずっと変化し続けてきた。私は、たぶん完全な自給自足は出来ないが、有意義により大きな自足を目指して努力することはできるとずいぶん昔に知った。
自身の食料の栽培、そして自分の家づくりを全てやることに執着することなく、可能な限りやる。この考え方を受け入れた40年後私は見出した。道中に生じる仕事において適切で高品質の道具があれば、もっと独立独歩への道を確実に踏み出せるだろうということを。以下は、レスリーと私の40年来のより良い自給自足を目指す旅路を成功たらしめた道具と技巧のいくつかだ。漫画のキャラクター 、ミスターナチュラル (Mr. Natural) が言ったように、「その仕事に合った道具を手に入れるのじゃ!」
自給農家の基本設備を作る
鶏小屋。にわか作りの小屋をおよそ5つ建て、ちゃんとした小屋建てると決意するまで捕食者で相当多くの雌鶏を失った。コンクリート板を打ち込み、平凡な壁を建て、そのまわり全てに、18インチほど地中に埋め込んだ鶏小屋用ワイヤーで庭を保護した。その新しい小屋は、タカ、ネズミと、例えばアライグマの様な穴を掘る動物をうまく防ぐことができた。それから、草屋根付きだ。
グリーンハウス(温室):北の壁は、固めたアドビレンガで作られている。(セメント1に対して土12)他の壁3枚は、リサイクルの窓で、無料だった。グリーンハウスの屋根ふきでは、試行錯誤だった。最初の屋根はホーム・デポの波形のビニル・シートでできていた。そして、2、3年後に、変色した(とんでもない代物だった)。それらを温室対応のグラスファイバーと入れ替えたが、6年以内に、それもまた、道路粉塵と苔から変色してしまったし、中の植物の茎が伸びすぎる原因になった。今現在のグリーンハウスの屋根は、二重壁ポリカーボネートだ。素晴らしい(高価だが)窓ガラス材料(Farm Tekの)で10年保証。冷却のため、ソーラーパワーのファンも取り付けた。
畑荒らし防止の植床:ホリネズミは、地元の問題で、だからレスリーは、植床が欲しい場所の地面に1/4インチのワイヤメッシュを敷いて、次にワイヤメッシュの淵あたりにコンクリートブロック2段をただ積み重ねた。それから、植床とブロックを土で満たして、ホラネ!防ホリネズミ植床の出来上がり。
コンポストシステム:2つのコンポストを管理すると上手くいくと分かった(鶏に与える生ごみをためる1ガロンのバケツ、そして、蓋を足で操作するオレンジの皮やコーヒーの出がらしなど残飯のための3ガロンのバケツ)。庭では、5 × 5フィートのごみ箱を3つ作った。それぞれ高さはおよそ5フィート。堆積の高さによって正面からスライドボードで調節することができる。足で操作するごみ箱からの残飯、刈り草、海藻、表土、そして肥やしと鶏小屋の敷き藁を混ぜる。そして堆肥を加えること、混ぜること、箱から箱へ移すことを熟すまで続ける。
屋外保管用のブリキ屋根:鹿や犬を中に入れないために私たちの所有地全体をフェンスで囲っている。フェンスの所々にたくさん、リサイクルの厚手(heavy-gauge)の金属波板で屋根を作の覆いのある場所にしてある。
木材ラック:限られたスペースを補うために、材木を5段の高さで積み重ねることができる棚を作った。
ハースストーン社(Hearthstone)の薪ストーブ:35年愛用の薪ストーブは、私たちの唯一の熱源(私たちもまた、長年の原則、重ね着が頼りだが)。近くの道路またはその近くで倒れた木から薪を得る。そして、それらを薪にするため、年に1度、薪割り機を借りる。
佳作:アリを抑えるための Terro ant bait;深刻なアリ来襲のための防虫スプレー;Murray McMurray 鶏用自動給水器;Greenbug の天然素材シロアリ用防虫スプレー;数えきれないほどたくさんの庭仕事用の手押しの一輪車;Northern Industrial Tools の運搬用リヤカー。
キッチンで
WonderMill 110ボルト電動穀物用ミル:このミルは、効率よく早く穀物を挽く。天然酵母パン用に小麦とライ麦を挽くため、米の自家製クリームを作るため、パンケーキとワッフル用にオーツ麦を挽いて粉にするために使う。
KitchenAid Professional 600シリーズミキサー:この機械は、生地をこねる時に頼れて、最高。
AccuSharp 001ナイフシャープナー:この安価な小さい道具は、速く、効果的に、ナイフを研ぐことができる。
Marga Mulino 穀物フレーカー:この小さな、手動のイタリア製のローラーは、オーツ麦を押し麦に変え、素晴らしいグラインダーにセットすることもできる。
発酵壷:食品を発酵させるために陶器を使うことは、至って簡単。たとえば、ザワークラウトを作るには、ただキャベツを細かく切って、塩を加えて、混ぜたものを2~3週間おく。お気に入りのポット(ポーランド製)は、密閉を特徴とする。
Rheem 温水器:台所の流し台の下に5ガロンの電気温水器を取り付けた。最小電力で、ちょうど水源のところで給湯する。
皿洗いシステム:食器洗浄機の代わりに、私たちは、Rubbermaid の4ガロン食器洗浄用洗い桶を使う。そして乾燥と保管ために、カスタムメイドの棚に食器を置く。
佳作:コーヒー、お茶、お湯が必要な時に Chef's Choice コードレス電気ポット;肉を料理する時、正確な温度を知るための Component Design Northwest 肉調理用温度計;飲料水のための Pure Water 浄水器;鳥肉を切るためのMessermeister 鶏肉剪断器;肉や家禽、魚を屋外で料理するためのWeber Genesis 液体プロパングリル。
必需品専門店
Mighty Mac 12P ハンマーミル・チッパー=シュレッダー:私たちは、30年以上使っている。横入れ供給チッパーは、2 × 4 材をチップにするのに十分強力だ。堆肥として積んでおくための、枝と剪定くずを擂り砕くのに使う。決して手でホッパーに枝を押し下げないこと; その代わりに 2 × 4 材を使おう。
マキタのリチウムイオン電池変速インパクト:このドライバーは、画期的だった。ネジを締めるために打撃と回転を使う。しかも普通のドリル・ドライバーの 2~3 倍は強力だ。引き金で速度をコントロールする。
保護道具一式:チェーンソーを使うのなら、ぜひ保護道具一式(例えばハスクバーナー Pro Forest ヘルメットシステム)を身に着けること。
のこぎり。色々なのこぎり:40年使ってもまだ好調なデルタのラジアルアームソー、年代物のデルタ10インチテーブルソー、古い、修理したマキタのマイターソー、ポーターのケーブル丸鋸、マキタの4350 FCTトップ・ハンドル・ジグソー、そしてシュティールの24インチ MS 270 チェーンソー。手挽き鋸については、現在、古い米国製プッシュのこぎりの代わりに、日本のSharkSaw Pullsawを使っている。引くのこぎりは、より速くて正確だ。
Lehman’sのなた:私は、なたで木を割る。目の詰まった材木(例えばアメリカ杉や杉)に使う。
佳作: 鹿や野生のブタを解体するMintcraft 肉切り鋸;Gorilla Glue 接着剤製品;停電の時、機器を動かし続けるためのホンダ2800Wポータブルインバーター発電機;ナイフや彫刻刀を研ぐための Norton Arkansas 油砥石; 木彫り用の Roselli の手斧;菜園とメンテナンス作業のためのヴィクトリックススイスアーミーナイフ(Victorinox Swiss Army Centurion knife);鹿や車にはねられて道路に転がっている動物の外皮をはぐための Havalon のスキニングナイフ。
これらの丈夫な道具が私をよく助けてくれたように、あなたの役に立つことを望んでいる。そして覚えておこう。どんな信念の自給農場主にとっても、簡単なことでも、程よく難しいのだ。
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Most Useful Tools for a Half-Acre Homestead
By Lloyd Kahn
June/July 2015
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