物々交換は、物とサービスを交換する原初的な手段で、お金の発明以前からあった。今日では、
物々交換が復活していて、人々は満足と誇りを持って、商品サービス、友人やご近所さんの手作り品を提供し、地域の自立を支援している。
よりローカルで、公正な経済モデルを創るのに役立つ手法を見つる ― 気分の良い方法で物品を得て行く。
私たちの知るとおり、物々交換は、物やサービスを交換する手段の原型で、貨幣の発明以前から存在するものだ。畑の収穫物は羊のチーズと交換され、蜂蜜酒は織物の毛布と取替えられた。今日、その物々交換が復活しつつある。人々は、自分たちの文化を支配する”もっと物を買え”というパラダイムに嫌気がさし、自分の手で創り出せる物やサービス、友人や隣人の手作りのもの、そして地域をより自給可能にする手助けをすることに、より誇りと満足を覚えるようになりつつある。
この直接取引の経済成長とともに現れたのが、従来のビジネスとは異なるいくつかの刺激的な経済のトレンドだ。種の図書館(Seed Library)、自転車シェアリング、地域通貨や社会的責任投資の計画などが、その選択肢としてあげられる。改革に参加する方法をいくつかみてみよう。
DIYプロジェクトを通しての自立
マザーアースニュースの読者ならたいていご存知だろうが、出費を抑え、自分で創り出すことで、8時-17時の退屈な仕事(もしくは近頃では7時-19時の仕事)から脱却することはできる。この道のりで、きっとガーデニングや料理、養鶏や畜産、ついには自分で家を建てることまでが楽しくなるはずだ。なぜだろうか。なぜなら、この手の現代版の家産は、消費を抑え、貯蓄を増やすだけでなく、充実感があり、持続可能だからだ。家産の真の価値については、2冊の素晴らしい本 「家の宇宙への案内(A Householder's Guide to the Universe by Harriet Fasenfest)」ハリエット・フェイゼンフィスト著と 「過激な主婦(Radical Homemakers by Shannon Hayes)」 シャノン・ヘイイエス著がある。
必要なものを物々交換する
マネー列車から降りたいなら、ある程度の必要品を交換で手に入れることだ。少ない出費で豊かに生活できるのは素晴らしいし、DIY仲間の強いコミュニティを生み出すことにもなる。
時間を貯蓄する。労働力を交換するプログラムは、現金を支払って仕事をやってもらうのではなく、スキルを交換するやりがいのある方法だ。典型的な例はベビーシッター組合で、親が交互に子供の面倒をみる組織化されたグループだ。もし地域に組合がなければ、自分で始めるか、www.BabysittingCoop.comでシッターを見つければいい。本来なら有料サービスが載っているサイト。その他の多くのタイプの労働交換については(庭の手入れをしてヘアカットをしてもらうなど)、地域の 「タイムバンクの会(Community Timebank)」 で探そう。
自分で企画する。ご近所の物々交換や、交換会、種の交換や古着交換パーティーに敏感になろう。食料品の交換会を開いて、余ったピクルスを友人のスパイシーマスタードと交換しよう。もう着ない服を古着交換会で目新しい服と交換しよう。www.ClothesSwap.Meetup.comを見れば、古着の交換をあつかっている地域すべてが網羅されている。
ネットで品物を交換する。インターネットの恩恵にあやかる現代では、ほかの物々交換仲間と交流するのはずっと楽になった。取引はなにも地域内に限らない(配達料金を考えると、地域内に留めるのが理想的だが)。総合的な取引を見たいなら、ネット上でwww.TradeYa.comや、クレイグスリスト(Craigslist)の一番近い都市の交換サイトにアクセスすればいいし、決まったアイテムを探すなら、書籍専門のペーパーバック交換(Paperback Swap)や、衣類専門の古着の再利用(Rehash Clothes)などの専門サイトがある。
所有を減らし、共有を増やす
利用したいが所有する必要のないものを見極める。そして、共有できる物やサービスを協調的消費(CollaborativeConsumption)や共用資源ネット(Shareable.net)で探したり、地域新聞で調べたりしてみる。
市民農園(Community Garden)。街区、近所仲間、あるいは町そのものに、指定された市民農園のスペースがあるかもしれない。運営は、取り決めによって個人だったり、非営利団体や地方自治体のときもある。たいてい、会員はわずかな金額で農園に参加し、作業は自分たちで分担する。市民農園を探す、あるいはアメリカ市民農園(American Community Garden)を見て自分で始める、または町中のコミュニティ掲示板や、地域新聞をチェックしよう。
図書館を探す。公立図書館は素晴らしい資源だが、それ以外のタイプの図書館もある。道具図書館(tool library) がそのひとつで、手動や電動の道具を貸し出している。もっと詳しい情報は地域工具(LocalTools).まで。ほかに増えている選択肢は種の図書館で、園芸家たちが種をシェアし、種の保管について学ぶことができる。リッチモンドが育てる種の図書館(Richmond Grows Seed Lending Library)をチェックしよう。
移動をシェアする。適地に住んでいれば(つまり都市部や学生街に)、車や自転車のシェアリングが利用しやすく、所有コストを減らしたり、無くすこともできる。たとえばジップカー(www.ZipCar.com)のようなカーシェアリングのサイトにオンラインして、必要なときに簡単に車を予約できるようにしよう。たいがい1ヶ月間は無料だ。自転車シェアリングのプログラムは全米30以上の都市で適用され、交通渋滞を減らしている。アースポリシー研究所(Earth Policy Institute)によれば、全米の自転車シェアリングの車両は、2014年末までに2倍に増える見込みだ。これらのプログラムが自転車のレンタルを低コストにし、短期間でのレンタルを可能にしている。
コラボラティブハウジング。個人の住まいが、より大きな公共の空間や施設をシェアするという主義のもとに組織された団体はいろいろある。詳しい情報は計画的コミュニティの会(Fellowship for International Community)のwww.IC.orgで検索するか、”コウハウジングが共同体をつくる(Cohousing Creates Community)”で書かれた記事http://goo.gl/nrSXYeを読もう。もっと別のアイディアを地域で試したいなら、ダン・チラスとデイブ・ウォン著 「スペルビア(うぬぼれ)!:持続可能な地域を創造するための31の方法」(Superbia!:31 Ways to Create Sustainable Neighborhoods by Dan Chiras and Dave Wann)に、革新的な方法のあらましが紹介されている。
Break the Bank: Build Your Local Economy
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