回復力(Resurgence)を川で
ミシガン州グランドラピッズ。 深刻な経済的かつ環境的な試練に取り組んでいるコミュニティは、このミシガン州西部の都市を見守ることで、物事がどのように変化するのかという教訓になるかもしれない。
グランドラピッズは「世界の家具のメッカ」として知られていた、1970年代に工場が閉鎖し住民が離れ始めるまでは。町を横切るグランドリバーの汚染はあまりにもひどく、泳ぐことも川の魚を食べることもできなかった。朽ち果て荒れるがままにするのではなく、グランドラピッズは方向転換を試みた。それは非常に効果的だったので、この都市は全米で最もグリーンな都市の一つとして再三挙げられるようになっている。
「コミュニティは川を浄化するために、一体となって感動的な努力を続けたのです」と、地域の活動家で、生まれついての住人であるミック・レイン(Mick Lane)は言う。「右派、左派を超えた超党的な努力でした。そういった肩書は、私たちの町では重要ではありませんでした。」
グランドラピッズは今やLEED認証【米国グリーンビルディング協会(USGBC)による環境に配慮した建物に対する認証】を受けた建物の数で、アメリカ全国で上位50都市にランクインしている。雑誌「Fast Company Magazine」は、グランドラピッズを採りあげ、ビジネスがいかにグリーンかつ高収益たりえるかを示すにあたって、この町は実験室であり、トレーニングキャンプであり、専門知識の結集であるとしている。この回復が称賛されるとしたら、地域への貢献とビジネスの協同のコンビネーション、そして小規模ビジネスや起業への戦略的な計画および手厚いサポートという点であると、アクィナス大学(Aquinas College)で持続可能なビジネスプログラムの教授をつとめるマシュー・トュース(Matthew Tueth)は指摘している。
「少し時間がかかりましたが、人々は『大規模製造業』的な時代は終わったのだと認識した後は、より小さなビジネスの立ち上げを支援しています」とトュースは言う。「外部のお金を呼び込もうとするのではなく、自分たちの時間と資金を地域のビジネスを育てるのに使っています。私たちは、自分たちはビジネスに、自然界に、そして人間のコミュニティに価値を与えるやり方でビジネスができるのだということを示したのです」
その一例がメトロ・ヘルス(Metro Health)大学病院である。リサイクルと堆肥化のプログラムが確立され、レインガーデン【rain garden:雨水を吸収し地面に浸透させる庭】を作り、施設中でグリーンな清掃用品を使用している。国内でLEED認証を受けた最初の病院のひとつであり、32平米の草屋根を有する。「私たちはここで、確実に持続可能性を考えています。」と メトロ・ヘルスの院内コミュニケーション・ダイレクターのエレン・ブリソトル(Ellen Bristol)は言う。
またグランドラピッズの住人の心に絶えずあるものは、地酒である。「アメリカのビールの町」というあだ名はもっともだ、町にはおびただしい数のクラフトビールの醸造所があるのだから、とミック・レインは言う。地元産の食べ物に対する強い関心は、グランドラピッズ・コミュニティ大学(Grand Rapids Community College)にある一流のセッキア料理教育研究所(Secchia Institute for Culinary Education)によって支えられ後押しされている。「グランドラピッズは新米シェフにとって素晴らしい場所ですよ」とレインは言う。「ここでは私たち食道楽を相手に修行できるのですからね。」
ミシガン州グランドラピッズ
人口: 189,815人
気候: 平均年間降水量は914㎜、1月平均最高気温-1℃、7月平均最高気温28℃
世帯収入の中間値: 38,731ドル
住宅価格の中間値: 97,000ドル
Grand Rapids, Mich.: Resurgence on the River
By K.C. Compton
October/November 2013
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