可搬式電動のこぎりを使って材木を自作する

  農的暮らしで材木が必要になると、材料を購入するのに地元のホームセンターで高いお金を払うことにうんざりしていないだろうか。小型な可搬式ノコギリを手に入れて、自分で材木を切ってみるのはどうだろうか。可搬式ノコギリを手に入れることによって、あらゆるDIYを可能にする、完璧な寸法の材木を作り出すことができる。

  帯ノコギリの方がチェーンソーよりも高速で無駄がないが、チェーンソーは軽くて小さいのでとても持ち運びやすい。どちらのノコギリを選んだとしても、自分で加工した材木を組み立てるのにはどうしても時間がかかるが、満足度、節約、そして自分の設計に合う寸法の材木を作ることができるという点で、その利益は大きい。

  ここでは、ふたつの可搬式ノコギリを紹介する:「Granberg Alaskan Small Log チェーンソー」値段:200ドル【約2万円】と「Hud-Son’s HFE 21 Homesteader 帯ノコギリ」値段・2600ドル【約26万円】。

  Granberg Alaskan Small Logのようなチェーンソー型ノコギリは、ノコギリを固定するフレームと、縦引きするのに適したチェーンで構成されており、一本の丸太を切断することができる。帯ノコギリに比べるとスピードは落ちるが、軽いので、ノコギリを森の中に持っていくことができる。小さい丸太用のモデルであれば、直径20インチ【約50cm】までの丸太を切ることができる。

 Granberg Alaskan millは、オプションで最初の切断時のために背板を切り取るためのバーと、20インチ【約50cm】のチェーンソーバーと、チェーンソーに合わせた特別な縦引き用チェーンで構成されている。このノコギリは、穴をあけることなくチェーンソーバーにボルトできるように設計されている。組立には20分ほどかかる。Granberg's Alaskan millの組み立て方やノコギリの性能を紹介するビデオを、 Portable Sawmill Options: Bandsaw and Chainsaw Millsのウェブサイトで見ることができる。

 このノコギリを試したとき、固い松の材木と板がたくさん積み重なっていて、切断するのに1時間はかかりそうだった。一番大きいもの(長さ2.4m)を切断するのに4から6分かかった。The Granberg Alaskan millの小さい材木用のモデルだと、2分の1インチから13インチ【1.833cm】の厚さまで切断することができる。 このチェーンソーの働きには非の打ちどころがなく、Husqvarnaチェーンソーの動力部は縦引き用のチェーンを問題なく動かすことができた。この装置で材木販売のビジネスを始めることはないと思うが、製材所まで運ぼうとは思えないような丸太でも、ノコギリで切って活用することができる。

 Hud-SonHomesteader可搬型電動帯ノコギリは、動作も使い方も簡単で、21インチ【53cm】寸法までの丸太を扱うことができる。私の作業場に、パレットに乗せて運び込まれ、トラクターの積込機を使って搬入された。パレットから開梱し、各部品を組み立てる場所まで運ぶという方法もあっただろう。。。

 

Use a Portable Sawmill to Make Your Own Lumber
By Oscar H. Will III
June/July 2013