自家製の新鮮な作物、卵、肉が余ってる~?ブラーヴォ!
野菜、卵その他を農場の直売所や産直市場で売る方法を学ぼう。
他の案としては、無人販売、作物を積んだトラックの街への乗りつけ、ソーシャルネットワークのサイトで紹介することなどなど。
よく手入れの行き届いた菜園、果樹園、家畜は、驚くほど素晴らしく ― 時としてぐったりするほど ― 生産的だ。結局は、ただ、ビン詰めして保存場所を作る時間を要する果物や野菜が余り過ぎる。それから、食べたり飲んだりするには多すぎる卵、ミルク、冷凍室の場所をとる肉。一時的にでも自家消費できないほど生産したなら、小規模農家がいつも行ってきたようにするのはどうだろうか。余剰作物を農地脇の直売スタンド、ファーマーズマーケット(農産物直売所)で売ったり、自分で使えない余剰作物を物々交換、卸売、寄付したりしよう。
直売スタンドを用意する
野菜や余り物を売り始めるのは単純。「既にある人的ネットワークを活用すること。」隔月誌 Farmers' Market Today の編集者の Mary Shepherd 氏は言う。「看板を立てて、電子メールを送ったり、Facebookで告知したりする。」www.Craigslist.org【クレイグスリストなどの売ります買いますリストは日本でも利用可】の「Farm + Garden」カテゴリーで広告を載せることを検討することもできるだろう。
家の前の道路の交通量が十分で、使いやすい駐車スペースがあれば、自分の家から農産物を売ってみよう。卵、野菜などを売るために自分の直売スタンドを作れる。テーブルの上に販売品を置いて、すぐ横に支払用の「代金箱」を置く。箱は何かしっかりしたものへボルト固定。直売スタンドを、庭に立てた看板、地域新聞の広告、地元のカフェのビラで宣伝する。
他の方法としては、スイートコーンやメロンなどを売るために農産物を積んだトラックを人通りの多い町角に止めるというのもあるだろう。多くの小さな町では、郵便局、裁判所、その他の市街の建物の駐車場へ「移動式農産物直売スタンド」を駐車する認可を取得できるかもしれない。
大小のファーマーズマーケット
いつかビジネスを拡げることを考えているなら、数週間相当の余剰作物を、主催者がよく販売者を求めている小さな遠く離れたファーマーズマーケットで売ることを始めること。と、North American Farmers Direct Marketing Association (NAFDMA) のエグゼクティブ・ダイレクターの Charlie Touchette が提案している。より小さなマーケットでは、全体的な支援ネットワークが付いてきて、こうしたことをしばらくの間やってきた人々と共に販売する機会もある。
他方で、大きなファーマーズマーケットは、だいたい販売条件がより厳格で、割り当てられたスペースに料金を課すのが常。「マーケット管理者にかけあって、どんなルールがあるのか尋ねよう」と Shepherd は言う。「月の内特定の1週だけ農産物を持ち込むことが可能な共有スペースを設けてくれるマーケットもある。」販売業者に、自分の農産物を売るようお願いするのは、だいたいうまく行かない。と Shepherd は言う。なぜなら、多くのマーケットで、自分で生産しない物を売ることを禁じているし、販売者はあなたの栽培手順を信用しないかもしれない。
より大きなマーケットで販売したいが、シーズンの間中商品棚に置くのに十分なほど生産しないなら、知り合いの農家や園芸家とスペース(とレンタル代)を共有することを検討しよう。これが可能なら、冬の間にパートナーと一緒に栽培計画を立てる時間を持ち、異なる産物を異なる時期に販売できる。要は、あなたが卵を売る間に、パートナーが様々な新鮮野菜を販売できることだろう。
更に他には、知り合いの販売者をレンタル代やマーケットでの働き手として助けるというのもある。これは、マーケット経験者から野菜やグッズの売り方を学ぶ機会になる ― 販売者には休暇を時々与えることにも。
極上の品質
「初日から真剣に」とGrowing for Market 誌の創業編集者兼発行者の Lynn Byczynski は言う。「考えてみてください。自分の野菜や果物、卵や花は余分なものではなく、すばらしく価値のある商品なのです。高品質なものだけを売るのです。なお、既存の販売者より安くならない価格で売るように。」
「高品質」とは、奇麗にしてまとめた新鮮な農産物のこと。出来るだけ売る直前に、農産物を採って、デリケートな野菜、果物や全ての肉や乳製品は冷蔵保存する。傷んだり、枯れたり、損傷があったりする物は売らない。野菜、果物は事前に洗っておき(スイートコーンのような明らかな例外は除く)、直売スタンドとあなたの外見はちゃんとして清潔感があること。商品を魅力的に陳列し、価格と栽培方法を明記した札を創る。
安全第一
安全な栽培方法と取扱い手順を学ぶことが重要で、誰も病気にさせないようにする。手初めの情報源として、 Byczynski は「Food Safety Begins on the Farm: A Grower's Guide」をすすめている。このガイドは、果物と野菜を種から売るところまで育てるためのGood Agricultural Practices(GAPs)をカバーしていて、http://goo.gl/NJzNeにて無料で利用できる。「ガイドは、問題が起こり得る場所について気づきを与えている ― 潅漑水、農地の犬猫、安全でない水で洗うこと。」と Byczynski は言う。
ルールに従って行う
ほとんどの場所では、野菜、果物、少量の卵を時折販売するのに、食品の免許、認可、その他の政府の形式は不要。しかしながら、例外はある。情報が簡単に見つかる場所は、州の農業部門(たいてい、マーケティング課)のホームページ。どの販売手法、どんな種類、量の食品で、認可、免許が要るのか、合法的な販売のために食品安全条例の遵守が要るのか分かるだろう。
お住まいの郡や市のホームページを訪れて、都市区画行政(zoning and administrative)部門のコンタクトすべき人を見つけよう。ファーマーズマーケットや訪問、自宅の直売スタンドで売る場合に、免許や許可が要るかどうか規定する法令について尋ねよう。多くの州や市で、少量の加工した植物由来の食品(焼き料理、ピクルス、ジャム、ゼリー)の無免許販売を許可している。また、ほとんどの州では、農場での加工を認め、特定数量(州ごとで異なる)を下回る限りにおいて鶏類の無免許販売を認めている。
他方、他の種類の肉や乳製品を追加したり、量の多い果物や野菜を販売したりするなら、特定のガイドライン(許可された施設での加工や適切なラベル表記などを含む)に従う必要が確実にあるだろう。生の(低温殺菌していない)ミルクは、特に扱いにくい品目だ。州によっては、完全に違法で、過熱した政治的議題となっているが、他の州では異論がない。Farm to Consumer Legal Defense Fund のホームページ(www.FarmToConsumer.org)で、各州の法令を見つけよう。。。
Sell Your Surplus With a Farmstand
By Ann Larkin Hansen
June/July 2013
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