美味しくて、栄養価が高く、そして簡単に育てられるラズベリーは、どんな家庭菜園にもおすすめ。最も寒さに強い種類は、ゾーン3【訳註:北米およびメキシコは、USDA(米国農務省)が作成したPlant Hardiness Zone Mapにより、冬季の最低気温の平均がゾーン1~13に分類。ゾーン3は-40~-34℃の地帯。】の冬を越せる。秋に収穫のラズベリーは、冬の寒さが限られている暖かい気候で育てられる。さまざまなラズベリー(夏の赤を含む、金色のラズベリー、そして、非常に栄養価の高いブラックラズベリー)は、ゾーン4~7【訳註:最低平均気温-34~-12℃】の地域で、植え付け可能。
おすすめのラズベリー
夏のレッドラズベリー【訳注:アメリカアカミキイチゴ】は、初夏から真夏にかけて丸々とした実が、シーズン前に育った茎(「花茎」と呼ばれる)に鈴なりになる。
四季なりのレッドラズベリーは、新しい季節に育つ茎(primocanesと呼ばれる)に、真夏から秋に実をつける。結実する芽をもつ茎は、冬を越し、春の遅くに少し収穫もできる。
ブラックベリー(クロミキイチゴとも呼ばれる)は、ロッキー山脈東部の多くの地域で野生化していて、太平洋北西部で広く栽培されている。ブラックベリーは、栄養とワイルドベリー独特の風味でいっぱい。
ゴールデンラズベリーは、とても甘い風味をもった黄色から琥珀色の実をつける。ほとんどのゴールデンラズベリーは、四季なりのレッドラズベリーのように、新しく育つ茎に促して最高に実をつける。
パープルラズベリーは、ブラックラズベリーの風味と旺盛な繁殖力とレッドラズベリーの生産性を合わせ持つ。初夏、熟した実は、大量の収穫をもたらす。
各種ラズベリーやおすすめ品種リストの詳細情報については、ラズベリーの一覧表を見よう。
ラズベリーの植えどき
春、最後の霜の4~6週間前に休眠中の裸根【訳注:土のついていない根】を植える。霜が降りる危険の去った後の初夏が、プランターで育てるラズベリー苗の移植時期。育苗ポットで成長したよりも1インチ【訳注:約2.54cm】深く植えること。
ラズベリーの植え方
ラズベリーを暑い気候で育てるには、午後の日陰が必要だが、ほとんどの地域において、十分な陽当りが、豊かで甘い風味を備えたラズベリーを育てる鍵。肥沃、そして雑草がなくて水はけがよく、約6.0のpHがある土で栽培すれば、ラズベリーを長年収穫することができる。植える前、多年生の雑草をすべて抜き、少なくとも成熟した堆肥2インチまたは、他の高品質な有機物で土を整えよう。水はけを良くするためや、固くなった心土をほぐすためにディッキングフォーク【訳注:鍬の一種】を使おう。
もし土が酸性なら、pHを上げるために石灰か木灰の軽い処置をする。(ラズベリーは、pHが7.0以上だと鉄とマンガンを吸収できなくなるので気を付けて欲しいが。)
By Barbara Pleasant
October/November 2012
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