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ドイツ、フランス、イタリアは、“ネオニコチノイド”という強力な農薬を禁止している。この農薬とミツバチの減少を結び付ける証言は、コロニー崩壊障害として知られるもので、増えて来ている。現在、新しい調査では、残留物が人体に有害で有り得ると提示しているが、未だに米国では広く使用されている。
化学構造がニコチンに似ていて名付けられた、ネオニコチノイドは組織系農薬で、植物のあらゆる部位にあるという意味。一般的に、種は、植えられる前に、農薬でコーティングされる。植物が成長するにつれて、化学薬品が、葉、根、花粉、花の密と移って行き、、最終的には、植物から採れる食べられる部分にまで至る。もし昆虫がどこかの部位を食べると(葉から落ちる滴でさえ)、(神経系の)農薬で殺される。神経伝達機能の喪失、見当識障害、寿命短縮、免疫機能抑制、脈拍の混乱を引き起こす。
ネオニコチノイドは、組織系農薬というだけでなく、異常に残存する。調査によると、この農薬は、地中に10年以上残存する。ネオニコチノイドは、トウモロコシ、大豆、アブラナ、サトウダイコン、小麦、他にもいろいろ、広く使われている。農家の人が、この殺虫農薬でいっさい処理されてない種を見つけるのは困難だとも言われている。農業生産者は、強い農薬を毎年同じ土地に投与するので、ひたすら毒性の高い環境を作っていることになる。ネオニコチノイドは、化学品大手のBayerが製造したもので、環境保護局(EPA)に承認されていない。広く使われているネオニコチノイド、クロシアニジンは、EPAに条件付きで登録され、2003年に市場にでた。この条例では、EPAが、安全基準を十分に満たしている証拠がないにもかかわらず、農薬を承認することを示している。安全基準というのは、実証例であり、ショッキングなことに、認可プロセスを通る農薬の中の約70%の有効成分で問題が引き起こされる。リークしたEPA科学者のメモによると、Bayerの提出した研究結果はずさんに実施されたもので、ネオニコチノイドがミツバチに障害を与えることを堂々と認める内容であった。
ハーバード大学の科学者の新しい研究によると、ネオニコチノイドが、おそらく、コロニー崩壊障害の第一要因だと決論づけている。主任研究員のChensheng Luによると、「ミツバチに影響を与えるのに、たくさんの農薬は、明らかに必要ないです。実験は、現場環境にある農薬の量より少ない量で行われました。」
多くの研究で明らかになってきたが、この農薬はミツバチや他の標的にしていない昆虫を殺し、現在の調査では私たちにとっても危険だと言われている。果物や野菜をサンプリングした2004年のドイツの研究では、ネオニコチノイド残留物の12%の含有が見つかった。2012年の日本の研究は、初めて、ネオニコチノイドが哺乳類の脳の発達に影響があることを示した。「人間の子供たちの健康を守るために、ネオニコチノイドの詳細な研究が必要だ」と研究者たちが警告している。
多くの利害がからんでいる。EPAが正しく行動して、ネオニコチノイドを禁止すれば、Bayerは何億円もの損失となるだろう。しかしながら、ミツバチの個体数は農業にとって死活問題であり、ミツバチの個体数が減れば農家が何億円もの損失を被ることになる。それから、私たちの子供たちがいる。。。
養蜂家は、農薬対策ネットワークでチームを組んで、EPAにネオニコチノイドの登録を保留するよう請願している。ぜひ参加して要求しましょう。EPAが最終的に、米国内での強力な農薬の使用を禁止するように。
Beekeepers Ask EPA to Remove Pesticide Linked to Colony Collapse Disorder, Citing Leaked Agency Memoへ行って、ネオニコチノイドに関する問題についてもっと学ぼう。もう、政府が、化学会社でなく、私たちを守る時が来ている。
It’s Time to Ban Dangerous Neonicotinoid Pesticides
August/September 2012
By Shelley Stonebrook
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里山のフクロウ (木曜日, 20 9月 2012 09:30)
ネオニコチノイド系農薬について
・ 船瀬 俊介 著 「悪魔の新・農薬「ネオニコチノイド」」
・ ローワン・ジェイコブセン 著 (ハチはなぜ大量死したのか」
を読んでおりましたので、大変興味深く読ませて頂きました。
実際僕も田圃をやっています。今までまったく知らずに使っていました が、今は中止しています。しかし 僕の知る限り、農家をやっている方 で この農薬のことを知っている方はまったく皆無です。
もっと 知るべきでしょうが。
それと ここ4~5年前からハチが(昆虫)大変少なくなっていること感じ ています。